2019年05月17日
老舗の底力
おそらく雑誌の中でも最も旧くから愛読しているのが月刊自家用車です。クラウンの最初のモデルチェンジもグロリアの6気筒エンジン搭載もこの雑誌で読んだのを記憶しています。もっとも未だ幼稚園児だったあの頃には漢字など読めるはずもなく、カタカナの車名と写真を見比べては名前を覚える、だけで十分満足でした。
半世紀もの時が流れて最近手にとった最新刊は国産車の60年を振り返るアーカイブもの。最近よく見かけるパターンです。ああ又か、と見過ごしそうになりましたが・・勿論、大メーカーやホンダの有名な車種にも触れていますが、紙面の半分以上は日野コンテッサ、いすゞベレットGT、ピアッツア、スズキジムニー、フロンテクーペ、ダイハツミゼット、フェローmaxハードトップ等々個性派ながらも確実に歴史の1ページを飾ったマニアックなクリマが当時のカタログも併せて満載‼︎これはもう迷わずレジ直行です。
さすがは老舗自動車誌だけあって在り来たりの編集方針で終わっていないところが素晴らしい! 独断でジムニー市販化にゴーサインを出し、商用車ナンバーで物品税を払わずに済むアルトを企画したのが鈴木修元社長だった事もしっかりと押さえられています。 得てしてヒット商品は必ずしも大企業の企画会議ばかりから生まれるのではない、と言うのがこの本の本筋なのかもしれませんね