2019年04月24日

幸いにも・・・・

23日午後山形空港で離陸を始めたばかりのフジドリーム機が滑走路を逸脱して止まりました。幸い乗客はタラップで全員が降機した模様です。
該当機の機長は「機体が左にそれたので戻そうとしたが、戻らなかった」と話しているということですが、機体に予測不能の何らかのトラブルが発生したのでしょうか。

今回は重大事故に繋がるほどの速度ではなかったとみられますが、滑走路を五十メートル程逸脱した原因はまだ判明していません。この事故だけを取り上げて今すぐ飛行機が危険だ等と声高に叫ぶつもりは毛頭ありません。が、二十年先の航空需要を考えた場合はちょっと不安になってきます。
昨今でも国内のベテランパイロット不足が指摘されていますが中国ではもっと深刻な状況に陥る危険があります。世界でもとりわけ旺盛な中国の旅客機需要、欧米では中国国内に生産工場を設けるプランもあるほどです。今後20年から30年に必要とされる航空機数は膨大です。併せて必要となるパイロットの数もまた然り。

普通は一人前の機長を育てるために何千万円ものコストと十年以上の時間を要します。もちろん教官数だって同様。飛行機を発注するずっと前からパイロットの育成に取り掛からなければなりません。果たして、出来上がった航空機を受け取った時点で充分な数のあパイロットが確保されているのか?
働き手の不足問題は日本だけではなく、長らく一人っ子政策を取っていた中国でも深刻であろうことは容易に想像がつきます。ベテラン機長の再雇用も必要かと。

そうなると、健康問題や老化、認知機能の問題に起因する事故だって無視できなくなってきます。この問題が日本で先に顕在化するのか?中国が先か?
今回の事故とは全く関連の無い杞憂ですが、成田空港での貨物機MD11炎上事故で乗員の人命が失われてからかれこれ10年。国内だけでも無事故の記録をどんどん更新して行ってもらいたいものです。

| 23:13 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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