2018年12月20日
Beat people
ビジネスジェット機のエンジンカバーほどもある大きな太鼓が生み出す重低音は恐らくほかのどの国のどんな民族楽器よりも低い周波数でより大きな音圧を生み出す、ユニークな存在ではないでしょうか。
古来から日本の音源として親しまれて来た和太鼓、その芸能集団「鼓童」のステージが始まっています。
鼓童のステージには大小さまざまな太鼓のほかに木琴、横笛といったメロディを奏でる楽器も登場しますがあくまでシンプルなコード進行を繰り返すのみ。基本はビートの効いたリズムのバリエーションです。
16ビートのロック・テイストあり、アフリカン・サウンドを彷彿させるビートあり、あるいはインドネシアのケチャを連想する複雑なリズムだったり・・・・・・・
メロディやコードが伴わなくてもリズムだけでこれだけ音楽として見事なパフォーマンスを魅せてくれるとは正直思っていませんでした。以前見た鼓動のパフォーマンスとは全くの別物、今回全てのオリジナル曲を手がけたのは26歳の住吉裕太さん。斬新な視点から日本オリジナルの伝統楽器に新しい価値観を与えています。
既に鼓動を知っている方にも是非一度体験しておいて欲しい素晴らしいステージでした。めっけもんです!
巡 -MEGURU-
東京都文京区 文京シビックホール大ホール 〜2018.12.23(日)