2018年06月03日
OVERDRIVE
東大出身と紛らわしい俳優~東出昌大クンが観客動員の鍵となるのが上映中の作品「オーバードライブ」、国内自動車ラリー大会を転戦するラリードライバーの物語です。お客の八割五分は女性ファンなので別に自動車ラリーでなくてもファッション業界モノでも検察官モノでも構わないワケですが、この映画で特筆すべきはトヨタ自動車が全面協力しているところです。車両は勿論、パーツやメカニカルな作業、ライバル車の手配までとにかくお金のかかる設定を大企業がサポートしてくれるのはありがたいことです。
オマケにWRCと呼ばれる世界ラリー選手権も協力してくれて、ふんだんに盛り込まれる実写映像は見逃せません。欧州ではF-1と並ぶ高い人気のWRC、市販車の成績がそのまま販売に直結するだけに各メーカーとも力の入れようが違います。日本車も日産、スバル、三菱などが本格参戦したほかトヨタも再デビューを果たし、現在は映画と同じヴィッツで世界を転戦中です。
そのWRC参戦を目指し国内選手権を戦うのが東出昌大くんの役どころ。イケメンで高飛車なレーサーはいたとしても上位に顔を並べることは稀で、実際は職人肌の地味な性格のトップドライバーが多い気がします。ま、そのあたりのリアリティは置いておくとして劇中に繰り広げられる首都高ラリーは見ものです。
全面閉鎖された首都高12号線を中心に一台づつタイムアタックに挑む様子がCG画面ながら見事に再現されています。実写の車両と違和感のないCG画面のヴィッツが首都高を幅一杯に使って疾走する・・・・現実にはあり得ない光景だけに、ここだけショートフィルム参加作品として出品して欲しかったくらいです。
(劇中のヴィッツは海外仕様の2ドアYARISで、通常は国内販売されていません)