2018年06月25日
日本車よりも
インドネシア、デンパサールの空港を降りるとまず驚かされるのがその日本車の多さ、というかまず全部日本車です。何と日本車率98%。日本よりも日本車王国です
それにしてもドイツ車も韓国車のいないクルマ社会は他に聞いたことがありません。でも、ほとんど車名が判りません。どれも日本に無いモデルばかり‥‥いったいなぜ??
その理由はインドネシアの輸入車関税と国産車計画、70年代後半にトヨタが現地工場を立ち上げてアジアカー「キジャン」を生産したのが嚆矢。たしかに他国の現地工場もあるにはありましたが、現地の規制・需要にもっとも応えたのが日本車でした。
今、路上を走る乗用車はどれも10年未満の新しいモデルばかり。たまに見かける旧い車はごく一部の商業車に限られます。スーパーカブが思いのほか見つからないのも同様。
そのキジャンも低コストの寄せ集めトラックだった初代からずいぶん成長し、ライバル車も増えました。
日本でマルチパーパスカーとして重宝されるよりもずっと前からインドネシアはミニバン大国だった!というわけです。時にはきれいに整備されたランクルやジムニーの旧型車を見かけることもありますが、総じて車齢の若いことも特筆の一つ。
経済の急成長からまだ時間がたっていないためなのか、国民が新しい車にどんどん買い替えてくれるからなのかは分かりませんが、3億を超える人口と平均年齢の低さは大きな可能性を感じさせます。
都市部を除けばクルマの格差が広がっていないことも好感が持てます。
現代のキジャンはこんなおしゃれなデザインに
日本でも見ないこんなグッドデザインのジャパン・ミニバン、日本・本国にも導入してくれませんか?