2018年03月08日

2015年8月21日

カリフォルニア州サクラメントといえば遠い昔にゴールドラッシュに沸いた街
そこで少年時代を過ごした男子3人組は放課後になると迷彩服に身を包みコンバットごっこに興じるありふれた男の子たち。
やがて転校や進学でばらばらになっても絆は途切れません。うち2人は志願した軍隊に入隊します。

お気に入りの映画フルメタルジャケットのポスターを部屋に貼る、大柄のスペンサーは望んでいた空軍空挺部隊への入隊が叶わず、人命救助部隊で救命訓練や武術などのトレーニングを積みます。
仲間の一人、州兵のアレクはアフガンに駐留中。二人は幼馴染の学生アンソニーをヨーロッパ旅行に誘い出します。ドイツで元留学生の彼女宅を訪問するアレクと合流するまで、オトコ二人のグーダラ・コンビはトレビの泉でコイントスしてベニスで船に乗ってはナンパして自撮り画像をインスタ投稿。アムステルダムで三人が合流し、クラブで踊り明かした挙句には二日酔い・・・・・

と、ここまでならグーダラな三人の若者の成長物語、&ハチャメチャ欧州旅行で終わってしまいます。ところが、計画通り三人が乗り込んだアムステルダム15時17分発TGV(超特急タリス)パリ北駅行きには予想すらしなかった運命が待ち受けているのでした・・・・

クリントイーストウッド監督最新作のこの作品の最後に登場するオランド大統領のスピーチをはじめ、実は列車に乗り合わせた乗客も犯人以外全員ホンモノ!つまりあの日乗り合わせた本人たち、というのは知っていましたが・・・・・・
結末をニュースなどでご存知の方はこの3人のヒストリーを振り返る作品に見えるでしょうし、予備知識なしにご覧になる方はその衝撃的なクライマックスに驚くはず。どんな名優でさえも絶対これ以上のリアリティは追求できないはずです!

分かってはいてもラストの実写映像にはこみ上げる感動を抑えることができません。実際に起きた事件が題材のこの映画、グラントリノと同様、正義を求めるイーストウッド監督の男気を感じさせる究極のリアルな再現ドラマです。


・・・・・書き加えるまでもありませんが映画『15時17分、パリ行き』の話です

| 19:12 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2024年 4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

バックナンバー

カテゴリー