2018年03月02日

MSL MSL

1970年頃といえば、深夜放送が隆盛を極めた時代。ラジオからは連日ジョンやポール、ジョージ、リンゴらのシングルがパワープレーされていました。ビートルズの解散後、メンバーがソロ活動に力を入れ始めたのがこの頃。アナザーデイやイマジン、マイスイートロードもそんな時代に生まれた名曲です。

今渋谷のヒカリエで開催中の『ジョージ・ハリスン アイ・ミー・マイン展

ジョージが残した歌詞の草稿が走り書きされたメモを忠実に復刻した「作品」群が展示されています。メモといっても切手を貼った封筒の表だったり、スケッチブックから切り離した一枚だったり、その辺にあった便せんのようなものだったり・・・・棒線を引いて書き直した部分があったり、矢印で引っ張ったリフレインの箇所があったり、制作過程もうかがえる生々しいものばかりです。
他にも1950年代末に撮影されたジョン、ポール、ジョージ三人の貴重なグループ・ショットや写真好きのリンゴが仲間を撮った貴重なスナップも。プレス向けではないリラックスした表情が印象的です。決して広いとは言えない会場内には常にジョージの楽曲が流れています。その曲目が展示されているものだと気づくにはさほど時間を要しませんでした。

そこで、あるアイディアを思いつき実行します。イントロを聞いただけで、かるた取りのようにその楽曲(の歌詞)が展示されている場所に移動し、曲を聴きながら歌詞をなぞってみる・・・・・
すぐに徒労だと気づかされました。左から並んでいる順番に演奏されていたからです。一巡するのを待って1966年の作品タックス・マンに戻ります・・・・・

アルバム「サージェント ペパーズ ロンリー ハーツ クラブ バンド」のB面一曲目を飾りながら、大抵スキップされてしまうウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー
ジョージの個性が色濃く反映された作品、と思って鑑賞しているとその独特の変則5/4拍子のリズムが段々心地よく、病みつきになってきそう!

エリッククラプトン邸の庭で作られたという、"HERE COMES THE SUN"はジョージがリラックスしている光景が目に浮かぶようです。優しい言葉を選んでシンプルに語り掛けるようなジョージの作品はどれも馴染みやすく簡単に口ずさめそうなものばかり。
そして、アイミーマインを挟んでマイスイートロードが始まります。いつ聞いても新鮮な力強いギター・ソロのイントロに続いて何処からともなくジョージと一緒に口ずさむ歌声が・・・・・ちらりと傍らに目をやると案の定、ご同輩と思しき男性の姿。同感です。歌詞のリフレイン部分は MSL MSL と省略されて記されていました。

とにかく毎日が目新しいものの連続だった楽しい1970年ごろ。大阪万博が終わってもその興奮は続きました。クルマの話で言えばホンダZ,ギャラン・ハードトップ(三菱)、セリカ・カリーナGT、箱スカ・2ドアハードトップ・・・・魅力的な車が矢継ぎ早に発表された頃でした。
ラジオの深夜放送ならセイヤング、パックインミュージック、オールナイトニッポンといった番組に当時人気だった大御所たちが顔を並べた時代です。そんな人気番組で毎日のように流れていたのがマイスイートロード、あのイントロを聞くたびに毎日ワクワクしていた1970年代を思い出すのです。

| 00:56 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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