2018年03月13日
1レ
本州と北海道が一本のレールで繋がった歴史的な青函トンネル開業日が今から30年前の3月13日。北海道直行の寝台特急列車が企画されたのも当然のこと。
それまでは夜行寝台の終着駅だった、深夜の青森駅=行き止まりホームで最後尾に機関車を付け替え、ブルーの寝台車は三厩方面の海峡線へと向かいます。函館駅でスタンバイしているのはディーゼル機関車が2台。非電化勾配区間も力強く花形特急を引っ張ります。函館発車時刻は午前4時40分過ぎ、昔青函連絡船1便から乗り換えて札幌へ向かった4:40発の釧路行き特急「おおぞら」、4:45発の旭川行き特急「北海」のスジでした。
それも、数年前に新幹線工事と引き換えに姿を消してしまいます。北海道直通の列車は現在、函館北斗までの北海道新幹線に置き換わり、札幌以遠まで行けるのは貨物列車に限られます。トンネルはもともと新幹線前提で設計されており、レールは新幹線用と在来線用の両刀使いができる3本。京浜急行逗子線でもみられる特別な仕組みです。
朝起きて新幹線で函館の昼ごはんに間に合うのも魅力ですが、切符を買って乗り換えなしで朝起きたら札幌駅と言う夢の様な列車がもう一度運行されたら......と願うのは鉄道ファンだけとは限らないと思います。