2018年01月26日
SUVメーカー?
後ろ姿を見てポルシェと言い当てられるヒトはどれだけいるでしょうか?
今やポルシェも4ドアやSUVで稼ぐ時代。
今ヒルズのカフェスペースに最新型カイエンと紛らわしマカンが並んでいます。
今から20年ほど前のポルシェ社は経営難に苦しみ、計画中の新開発車も頓挫する位でした。そんな危機を救ったのは2人乗りオープン・ミッドシップの軽快なスポーツカー、ボクスターでした。お馴染みの911よりも割安で部品共通化でコストダウンを図った入門編ポルシェ。これが大ヒットしてポルシェの経営も軌道に乗ります。
そして発表されたのが4ドアのパナメーラ、そしてSUVのカイエンです。とりわけアメリカ市場でのSUVは国民車と言ってもいいほどの人気車種、ポルシェに限らずランボルギーニもマセラティもこの金の成る木は見放すことができません。
もしも、スポーツカーメーカーがSUVだけを作り続ける判断をするようになったらどうでしょう。社会的には無くなっても困るヒトはごくわずか。企業収益もそれなりに維持できるでしょう。アメリカ市場での収益が企業に不可欠な事情も分からないではありません。が・・・・
でも、スポーツカーを作るメーカーとそれ以外ではブランドイメージに大きな開きがあります。これからガソリンエンジンが減って電動車が増えるであろう時代、重くて重心が高く高価なSUVよりも軽量で空気抵抗の少ないスポーツカーの方が環境コンシャスだという事実に、もっと気づいて欲しいものです。