2017年12月06日
コバルトアワー
ヒルズのクリスマスマーケット。今年の冠スポンサーはフォルクス・ワーゲンです。展示されているのはゴルフよりも少し大きめのNewArteon・・・クーペ・スタイルの流れるようなルーフのデザインが魅力的な4ドアです。
日本でも昔、こうしたクーペ・スタイルが大流行した時代がありました。火付け役は前の東京オリンピックが開催された頃、ベレットGTという高性能クーペが誕生して・・・・・・(荒井由実時代の)ユーミンのアルバム曲「コバルト・アワー」に登場する「白いベレG」というのがそれで、当時垂涎の的だったスポーツクーペです。
神宮外苑で開かれた今年のクラシックカーミーティングにも一台の「ベレG」が姿を見せていました。昔見慣れたタイプはなく、少量生産されたハンドメイドの「ファーストバック」。標準のベレGよりもさらに高価で街で見かけることもごく稀でした。50年も経つのにこれだけのコンディションで維持管理されているのは奇跡的かも・・・・
当時の若者で、ベレGを手にできたのはホンの一握り。第三京浜や横羽線を港へ向かってベレGを飛ばす・・・・・60年代の夢物語でした。(昔、よくベレGには散々追い抜かれたものです)ユーミンの歌に織り込まれた時点ではすでに昔語りとなっていた懐かしのエピソードですが、今の時代から振り返ってもその当時のあこがれのシーンが思い浮かびます。