2017年11月15日
水曜日の通勤客たちへ
今朝の東急田園都市線のトラブル、二子玉~渋谷間が朝のラッシュ時間機能不全に陥り、12万人を超える通勤・通学客と黒塚アナが大迷惑を被りましたね。
この区間はもともと玉川線という、かわいい2両編成の路面電車が走っていました。今ある世田谷線はその名残で、三軒茶屋で枝分かれした支線でした。玉川線が廃止になって新玉川線に生まれ変わったのは70年代後半。それまでは大井町へしか行き先のなかった田園都市線が渋谷駅直結、半蔵門線直通という大変身を遂げたのです。
こうなると田園都市線沿線の様子も一変します。渋谷に直行できるベッドタウンとして開発が進み、そもそも平らな土地がない場所に相次いで宅地が開発されます。ドラマ「金曜日の妻たちへ」の舞台になったのもこうしたさなかの田園都市線沿線でした。マイホームを求めて溝の口、長津田、中央林間と延伸が続く田園都市線の先の先まで人口が増えてゆきます。
さて、地下鉄路線を経て東武線にまで顔を出す東急車両のうち8500系は新玉川線開通当時を知る数少ない古株。大井町線で見られる5両編成はATC車内信号設備も装備しています。池上線・多摩川線の7700系を別格とすれば東急線内でも最古参級のベテラン車両、各駅停車で十両編成の堂々たる姿を都心で見られるようになって、かれこれ40年にもなりますが・・・・・・そろそろ見納めの時期かも?