2017年08月22日
「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」
エルトンジョンといえばダニエル、グッバイ・イエローブリックロード、フォンキートークウォーマンetc数々のヒット曲が思い浮かび,CMにも度々採用されているアーティスト・・・・その彼が音楽を担当し、世界中で成功を収めたミュージカル「ビリー・エリオット~リトル・ ダンサー~」
遂に日本に上陸、赤坂で上演中です。
舞台は戦後のイギリス・斜陽産業の鉱山労働者の町、幼くして母を亡くし父に育てられる少年、ビリーエリオットは通っているボクシング・ジムで、ひょんなキッカケからバレー・レッスンを受ける羽目に・・・・・ところがその才能を見いだされたことから・・・・・
バレーの先生役は柚希礼音と島田歌穂のダブルキャスト。ビリーの父親役に吉田鋼太郎と益岡徹という旬な実力派ぞろい。宝塚を辞めても男っぽいキャラがついて回っていた柚希にようやく女性らしい役どころが回ってきたのも見所ですが、何といっても主軸は子役たち。1000人以上の中からオーディションで選ばれた5人のキャストが12歳の男の子を熱演します。
歌にバレー、タップとアクロバティックなダンスと・・・・・とても夏休みに入ってからでは準備できません。そして、学校のスケジュールとの兼ね合いもさることながら彼らが成長してしまうと、新たな子役が必要になる(から再演は難しい)・・・・・キャスティングからして映画とは違った長い準備が必要な舞台の難しさ!・...だからこそ、今上演中のステージの大切さが伝わってくる作品です。
そして時には労働者歌風、ラグタイムジャズ風、十八番のロックンロール調と変幻自在なエルトンジョンの音楽は、時にメロディアスでもあり、ビートの効いたリズミカルなものもあり、でも今までに聞いたどのメロディとも似ていない、全くの新アルバムとしても聞けるところが魅力。キャリアも50年に届こうかというベテランなのに、まだまだイケる実力の程を垣間見た気分です。