2017年06月16日

poleposition

夏至の日が近づくとヨーロッパではスポーツイベントも花ざかり、全仏・全英オープンテニスはもとよりオランダ・アッセンでのMOTOグランプリ、F1フランス・イギリスグランプリ・・・・・・
IMG_6205.jpgそしてなによりも24時間走り続けるスポーツカーレースのル・マン、その公式予選が終わりました。スタートの瞬間の隊列で順序を決める重要なセッションです。3回の予選を通じて一番早かったマシンが最前列からスタートできます。24時間の長丁場を考えれば二列目・三列目との数メートルの差は取るに足りないものかもしれません。が、スタート直後には接触を含め様々なリスクがつきもので、後方のスタートほどこのようなトラブルに巻き込まれるリスクも大きくなります。
逆に最前列からスタートしてもそのまま全速力で24時間ぶっ飛ばす訳にも行きません。予選タイムはあくまでも瞬間的な速さを競うもので持久力は24時間後になってみないと分かりません。それが仮に23時間57分までトップを快走し続けていたとしても・・・・・・

日本時間で金曜日午前に終わった予選三回目のセッションで、小林可夢偉のトヨタ7号車は3分14秒791という、記録的な最速タイムを叩き出しました。中島一貴の8号車がこれに続き、3、4番手にようやくポルシェ勢が割り込むという構図。土曜日の決勝レースのオープニング・ラップ、最前列で観客席の前を通過するのはトヨタ×2、ポルシェ×2、トヨタ・・・という順番です。7号車の最速タイムは他社より2.5秒近いアドバンテージ、これが一時間あたりに直すと50秒弱の差になります。更に24時間後には20分くらいライバルの前方を走っている計算・・・?耐久レースはそうは簡単にはいきません。もしも燃費がライバルよりも4%以上よければ給油回数を一回少なくできる計算で、これは20秒以上のアドバンテージを帳消しにできる以上のメリットです。最高速でぶっ飛ばすのはとかく燃料を過大に消費しがち・・・・・ペース配分もスタート後の重要な戦略となります。
IMG_6204.jpgさて、スタートから最初の給油までの一時間近く、トヨタとポルシェの上位陣はどのようなペースでどんな走りを見せてくれるでしょうか?ポルシェが意地でも先頭を取りに来るのか?トヨタがわずかでもリードを積み重ねる走りを続けるのか?最初の一周、最初の一時間から目が離せない展開となりそうです!

| 11:58 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2024年 4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

バックナンバー

カテゴリー