2017年06月20日
「本日のお客様は・・・・」!
タップ・ダンサーの第一人者で演出家にして脚本家もこなす才人;玉野和紀が主宰するヴァラエティー・ショー「CLUB SEVEN」は、初演からもう、14年も続いている人気のタイトルです。7人のキャストが歌、踊り、ショート・コントにミニ・ミュージカルと忙しく演目をこなす構成はドリフの人気番組「全員集合」を拡大したような、というべきか・・・・・いや、もっと手の込んだ強力版です。クライマックスは十八番の五十音メドレー!
歌のタイトルに限らず、サビの歌詞やCMソングまで飛び出すバリエーションの広さ、そこにコントや踊りが含まれるのですから稽古も早替わりも、その大変さは容易に想像がつきます。それが何と今回は公演によってAパターン、Bパターンの二種類!しかもアドリブでモノマネを披露するタイミングもあって出演者泣かせ、というかイジメに近いレベル{らしいです)
今回は初演時の男性メンバーが再び勢揃いしたほかに、元宝塚のトップ男役、香寿たつきと娘役;蘭乃はなが華を添えています。二人が歌うピンクレディーの声質が本物ソックリ・・・・・多分楽屋でも評判だったと想像され、多くのナンバーが登場します。
「る」で始まる歌・・・・・・・意表を突く演出で客席をもネタにします。
休憩を挟んだミニミュージカルは小さな劇場経営者を取り巻く役者たちの物語、旬を過ぎた人気女優の悲哀を香寿たつきが見事に演じています。タブーとも思われかねない題材だけにこんなストーリーは多分なかなか陽の目を見る機会はないでしょう。最後にホロリとさせられる・ちょっとイイ話・・・・・・・・
これらすべての構成・脚本・演出・振り付け・訳詩、そして企画と出演まで全部こなしてしまうのが玉野和紀という人です。客席は9割5分までが女性・・・それも宝塚に比べて平均年齢は低め・・・・・・桜田淳子や南沙織、山本リンダといったネタに食付きが悪かったといえば年齢層がわかるでしょうか?同業者のファンも数多く、月曜日の夜の部には川平慈英さんらもグループで来訪、さっそくモノマネのネタに使われていて、場内大ウケだったことは言うまでもありません。
日比谷シアタークリエでA.Bパターン共22日(木)迄公演中