2017年05月10日
何となく60s
ハイブリッドという聞きなれない機構を搭載した初の量産車として注目を浴びたプリウス。今年二十歳を迎えます。最近もっとも新しいプラグインハイブリッド仕様が追加されています。先代にもあったプラグ・イン、今回はレベルが違います。まず、デザインが前後とも違う!特にふたこぶラクダみたいなリア・ウィンドウのダブル・バブル形状は見もの!MIRAIに似せたフロントマスクもこれまでにないデザインです。
でも、驚くのはその中身。従来のプラグ・インより航続距離も増えて、充電だけでほぼ40kmは走れる計算。急速充電器を探してガソリンを一切使わず大阪まで行こうと思えば行けなくもありません・・・・・一昼夜は覚悟ですが・・・・
さらに驚くのは一部の車種にオプションのソーラー発電器、これまでのアクセサリー用とは違い走行用バッテリーも充電してしまう強力版です。日射量にもよりますが一年で1000km分の節約になるのだとか!長い目で見ると違いが出てくるお得な装備です。急速充電器と両立はできない装備なようで迷いどころでもあります。
他方で日産は100%電気で走るリーフ発売から6年。電池の代わりにガソリン・タンクとエンジンを搭載した事実上のハイブリッド車"eーpower"が好調な売れ行きを記録しています。リーフと同じモーターで走るのに電気の供給源はガソリン・エンジンだけで充電はできません。
つまり両者とも相手の懐に飛び込む様な動きを見せているのが今年の注目点、お互いに歩み寄って妥協点が見つかるでしょうか?他メーカーはどちらの流儀に追随するのか?スバルとマツダは実質トヨタ流、次にハイブリッド車を投入するメーカーにも注目です。
ところで、いま街中に増えつつある最新型のプリウス、そのアグレッシブなデザインは印象的です。特にドアからテールランプに至る翼のような大胆な抉りは50年代のアメリカ車にも採られたデザイン手法を思い出します。昔、テレビ画面に食らいついていたあのクルマと同じ・・・・・
60年代に日本でも放映されていたバットマンのテレビ・シリーズ、ブルース・ウェインが愛用する初代バット・モービル(原型は1955 Lincoln Futura Concept)、その巨大なテールフィンを思い出してしまうのは私だけでしょうか? でしょうね・・・・・