2017年04月19日
8通りのおバカな・・・
日生劇場で上演中の新作ミュージカル・コメディ『紳士のための愛と殺人の手引き』
題名だけでは何が何だか見当もつきませんが、伯爵継承権をめぐる連続殺人事件を描いた作品と説明すればよいでしょうか?こう聞くと異母兄弟を海外で毒殺してしまうような殺伐としたあらすじを想像してしまいますが、本作品はあくまでもコメディ。しかも相次ぎ殺される役どころを全て市村正親が演じるというのも話題です。
特質すべきは恋敵となるシルビア(グラブ)と宮沢エマの競演、二人共美貌とか小絵浴には定評があり、これからの日本のミュージカル界を背負っていくであろう存在です。そんな二人がライバルとして(そして共謀関係にも?)主人公と関わる楽しいお話・・・・・
あくまでも題材は連続殺人で、舞台の稽古中には実際に金なんとかという兄弟が毒を以て尊属殺人を犯したのでは?という笑えない事件も勃発しています。
果たして、主人公は連続殺人の容疑で極刑に処されるのか?はたまた想像だにしない結末に終わるのか?最後の瞬間まで結末のわからないどんでん返しの繰り返しは痛快でなお芝居です。
今月末まで日生劇場で公演中
原題:ブロードウェイミュージカル、GENTLEMAN'S GUIDE TO LOVE & MURDER!/
2014年トニー賞作品賞受賞! 最多9部門・10ノミネートを獲得