2017年03月02日

LA LA LANDもうひとつの脇役

映画LA LA LANDに登場するクルマは概して年式の古いポンコツばかり・・・主人公のふたりはまだ芽が出ないという設定ですから当然金回りもそれなり・・・・

カノジョが選んだ車は2004年のプリウス(二世代目)ハッチバック、今なら現地で相場価格4000ドルくらいから見つかりますが物語の設定は五年以上前なのでプラス5000ドルくらいで買えたでしょうか?親が新車で買ったなら話は別ですが・・・・パーティー会場で同じ車のリモコンキーがずらっと並んでいるシーンがありますが、それだけカリフォルニアでは人気車種だということ。
いっぽう、カレの車はさらに古くビュイックの82年型のリビエラ・コンバーチブル。リビエラといえば元々はちょっとリッチでスペシャルなパーソナル・カーという位置づけですが、流石に30年以上も経っているとポンコツ以外の何モノでもありえません。プライドだけは捨てていない!という設定?当時のNYでは映画スプラッシュやゴーストバスターズ1が撮影中だったことを考えるとやっぱり時代を感じさせます。

そして、有名なオープニングのダンスシーン・・渋滞中のフリーウェイの上で二人が出会うきっかけとなるシーンには新旧様々なクルマが並んでいます。中でも目を惹くのは薄いブルーの1970年型トヨタ・マークⅡ(クレシーダ)のワゴンです。当時日本ではほとんど見向きもさえれなかったワゴン・ボディですがあの頃アメリカでファミリーカーといえばこんな5ドアのワゴンボディでした。まあ、こんなに古い車でも意外と簡単に探せるところがカリフォルニアらしいところでもありますが・・・・

撮影所の一画に何気なく置かれた2台のイタリア車も際立つ存在です。一台はおなじみチンクウェチェント(500)真っ赤なイタリアンレッドはとりわけ目を惹く存在です。もう一台はフィアット127.ライトブルーの小型車ですがこれも何気なくイタリアンな雰囲気を漂わせています。あるいはデミアン・チャゼル監督のイタリア映画への憧れがこうして形になって現れているのでしょうか??

| 00:22 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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