2017年03月03日

夢に見た数分間・・・

アナログレコードに針を落として聴くジャズの名盤、リバーサル・フィルムで撮影した鮮やかな肌色のポートレイト写真、シネマスコープ・サイズで撮影されたハリウッドの往年の名画の数々、カセットやFMラジオから流れてくる80年代の数々のヒット曲・・・・デジタル化の波に飲まれても魅力を失わないアナログ時代の名作はたくさんあるものです。でも、今の若い世代の人たちはネット社会に溢れる膨大なアーカイブの中からこうしたクラシックと簡単に接することができるのも事実です。


全編コダックのフィルムで撮影された映画,ラ・ラ・ランドには前作「セッション」のラストで迫真のジャズ・ドラムシーンを描いた弱冠32歳のデミアンチャゼル監督の溢れんばかりのジャズへの愛情が滲み出ています。ジャズだけでなくハリウッドを彩った名作の様々なシーンを彷彿させるダンス・シーンもふんだんに・・・・・
ざっと挙げてみれば女友達とミアが合コンを前に踊るシーン=グリース、ウエストサイドストーリーやスゥィートチャリティ・・・、プールサイド・パーティーで男がプールに飛び込むシーン=ブギー・ナイツ、ベンチに腰掛けた2人がタップ・ダンスを始める・・=1937年版のシャル・ウィ・ダンスにバンドワゴン、プラネタリウムの星空をバックに宙を舞う2人=ムーラン・ルージュ&ブロードウェイ・メロディ・オブ1940、凱旋門の前で風船を手にするミア=ファニー・フェイス、パリのアメリカ人・・・・・もちろん雨に唄えばの名場面もふんだんに登場してます。映画に詳しいマニアほど、その奥深さに驚かされることでしょう。

更に輪をかけているのがアカデミー賞でミア役のエマ・ストーンが主演女優賞を射止めたことも物語を地で行くような展開なら、作品賞を手に取り束の間の白日夢を見せられた数分間も、本当はこの映画のラストシーンを暗示させる最初からの筋書きだったのではないかと思えてしまいます。
自分の目指す道を貫くか?それとも好きな相手の傍を選ぶか?二者択一を迫られるテーマは3月に観る映画としてはこの上なくうってつけ(身につまされる)映画なのかもしれません。

https://twitter.com/TasteofMoviestw/status/836126522557640705

| 19:40 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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