2017年01月16日
湾岸生命線
阪神淡路大震災から22年もの年月が過ぎようとしています。
液状化現象が目に見える形で顕在化したのは神戸ポートアイランドの主な被害のひとつ、ポートピア81当時から度々訪れていた場所でした。
高層建築が多いポート・アイランドの建物被害は港湾設備のダメージばかりが目立ちましたが、ほかにも大きな被害を受けたのが高架橋と、それに頼る新交通システム、ポートライナーでした。
埋め立て土砂下の岩盤まで基礎を打ち込む高層建築と違いポート・ライナーのほぼ全線を占める高架橋の土台はことごとく沈下、液状化被害をモロに受けました。島に渡る数少ない公共交通機関だけに長期の運休は大きな痛手です。今では沖合展開で空港島が完成しテロ戦も延長、陸地側との公共アクセス手段として益々重要な役割を果たしています。
いっぽう阪神高速3号神戸線の惨状は度々報道された通り、昭和40年代の開通当初から愛用してきた路線だけに驚きでした。震災当時、南側には5号湾岸線が六甲アイランドまで部分開通していましたが、やはり橋梁部分が被災し、復旧までに長期間の通行止めを余儀なくされています。