2017年01月27日
EVに強敵?
日産からこのほど発売された新型ノート、発売から3週間(11月23日時点)で月間販売目標の2倍となる20,348台を受注したというから驚きです。街にあふれる新型プリウスと同じ頻度で遭遇する日も近いのかも?
外見は大して変化していないマイナーチェンジ版ですが、違いはそのエンジンルームの中味にあります。左半分にはエンジンが今まで通りの場所にありますが右半分は発電機、モーター、制御機器に埋められています。タイアを回すのは電気自動車リーフと同じモーターだけ。充電器で充電は出来ず、発電機を回すエンジンの燃料を手に入れるのはガソリン・スタンドです。
事実上のハイブリッド・カーですが、運転操作はまんま電気自動車。それではフツーのEVとは何が違うのか?それは重くて大きな電池の有無とガソリン給油の必要性です。電気の発生源はあくまでもエンジンとガソリンタンクなので安売りスタンドの価格表示はやっぱり気になります。エンジンがあるからオイル交換もベルト調整も様々な交換部品も必要、ただみたいなメンテナンスの電気自動車とは勝負になりません・・・・ただ、100%EVよりもはるかに軽量、航続距離だって大幅に伸ばせます。
プリウスよりもはるかに強力なモーターでリーフより300kgばかり軽い車重なのでさらにスポーティーな走りが期待できそうです。が、車速とシンクロしないエンジン回転数に違和感を感じるかどうか。まあ、航続距離が異様に長いので、高速道路では一時間ごとにSAに立ち寄らなくても良いのだから善しとしましょう。価格はプリウスよりも安いくらいで燃費も20kmオーバーが期待できそう、プリウス・アクア等にとってもこれは強敵になりそうです。こうして乗用車のハイブリッド化に弾みがつくと他社のクルマはオール・ハイブリッド化に向けて大きく舵を切りそうです。