2016年12月30日
トランプファクター
アメリカの株価が絶好調です。トランプ氏選挙勝利の後に演説した内容が余程好意的に受け取られたと見えて,NY株式市場では史上最高値を連日更新、1万9900ドルはおろか、2万ドルも視野に入ってきました。歩調を合わせるように東証株価もお付き合い!年初来の落ち込みをリカバーして去年の大納会並みの水準に回復しています。そして注目すべきは円相場の推移です。トランプ優位が伝えられた開票作業中の101円台を底に、あれよあれよという間にドルが急上昇。年末の海外ツアーを考えていた人には実に残念な状況が続いています。
ここでオバマ政権誕生当初を振り返ります。8年前、リーマンショックの真っただ中、選挙結果云々ではなく、あのGMが経営破たんしてしまうなどトンデモナイ状況下にあったものです。まだオバマ氏の就任前で、彼に責任はありませんが先行きは不透明でした。そして円ドル相場は瞬間的に1㌦=88円台を伺う円高に急転したものです。
しかもこれが、翌年のオバマ大統領就任を挟んで春先までには1㌦100円台にまで急回復。あっという間に外貨預金でNY往復の航空運賃をひねり出せるほどだったものです。
翻って、この一か月足らずで2日に1円相当の円安ドル高局面...どこまで進むんでしょう?落ち着き先は?・・・・昨年末には120円台を伺う状況だった円ドル水準、アメリカ利上げを目当てに銀行関係者は口をそろえて130円台を連呼していましたっけ・・・・
今後の政権移行に伴い、トランプ政権がどんなプランを打ち出し、市場がどんな反応を示すか、注目です