2016年10月23日
suicide attack
栃木県で発生した爆発事件、元自衛官による自殺によるもので、今のところ国際的なテロ組織との関連はないものとみられています。しかし、犯行現場が祭り会場で十分に一般客を巻き添えにした可能性があったこと、自宅及び自家用車がほぼ同時刻に爆破され炎上していること。どちらも犠牲者こそ出ませんでしたが、これは偶然そうであったというだけで一つ間違えば大惨事になるところでした。
そもそも、男がどうやって三ケ所の爆破装置を手に入れ,セットしたのか?爆破の正確な破壊力はどれほどだったのか、そして爆発物の火薬入手ルート、時限発火装置をどうやって知りえたのか?この辺りは徹底的に究明する必要がありそうです。もしも自衛隊で爆発物関連の専門知識にかかわるノウハウを身に着けていたのであればまだしも、門外漢だったとしたら・・・・・
今回たまたま一個人の自殺が動機でしたが、考え方を変えれば同時に大多数の犠牲者を生み出しかねない、とても危うい事件だった事を認識せずにいられません。もしも悪意に満ちた人間が同じ方法をやすやすと手に入れてしまったら、テロ組織の関与如何にかかわらず、恐ろしい結果につながります。そして、爆発物に関するサイト関係の情報の扱いも慎重さが求められます。
問題なのはこうした事件が次のとんでもない犯罪のヒントになってしまうこと、・・・・・ここで思い出されるのは99年夏の全日空機ハイジャック事件の特異性です。ハイジャック犯は武力で操縦席を制圧する代わりにパイロットに危害を与えない、というそれまでの常識が打ち破られました。犯人自らが操縦桿を握って支配下におさめる・・・・・2年2か月後にテロ組織が同時テロで採用した手法です。(余談ながら自らの命もろとも航空機で対象に体当たりする攻撃方法も日本が最初に実行したものでした)(テルアビブの空港で最初に乱射、自爆攻撃を強行したのも日本の連合赤軍です)
犯罪の小さな芽を、成長しないうちに徹底的に摘み取っておくこと、これを怠ったら大変なことが日本でも起きるのではないかとハラハラしています。同様の事件の再発は何としてでも防がねばなりません。