2016年10月05日
停戦、和平合意?
HY戦争と呼ばれる戦いが日本で繰り広げられていたのは今から35年以上前、ホンダとヤマハの二輪車販売競争の激しさが戦争に例えられたものでした。2日に一台は新型車が出るとさえ言われたものでした。
そこに飛び込んできた今日の驚愕ニュース!その両者が手を結ぶというのですから、これは和平交渉や停戦合意に等しい大ニュースに相違ありません。
具体的には原付50CCバイクの開発、生産を両社で共有しようというものです。拠点はホンダの熊本工場が中心です。
現在利益幅の薄い原付50CCバイクの大半は海外生産、輸入車です。ヤマハのヴィーノは台湾から、スーパーカブは中国から、その他多くはベトナムやインドネシアといったバイクの大量消費国からやって来ます。国内産はホンダのtactやモンキーなどごく少数。このところの円高も国内回帰の流れに逆行する要素でした。
両者のカタログを並べてみるとジョルノとヴィーノ、ギアとベンリイのように似通った商品が並んでいるのも一因、いずれはヴィーノの生産を熊本に移しジョルノをOEM商品として販売するようです。
提携のもう一つの柱は電動バイク、ヤマハはすでに市販化で実績を残していますがこれを両社間でワーキンググループ化して開発しようというもの。厳しくなる環境基準を見据えて次世代の主力にとの狙いもあるようです。
10年前ヴィーノを借りて愛用していた時期がありますが今だにカタログを飾る長寿車種、ホンダ工場製のヴィーノがどんな姿で登場するか?興味津々です