2016年08月13日
お節介見習い中
まもなくモデルチェンジされる日産のミニバン=セレナと好敵手の関係にあるトヨタのノア/VOXY、サイズも価格帯もほぼ同等、5ナンバーながら8人乗車も可能な広々背高ワゴンです。
フロントウィンドウの一画には小さな秘密兵器が・・・レーザービームで車間距離や障害物を感知するレーダーと車の前方左右に広がる車線の白線(黄線)を認識、解析するデジタルカ メラを搭載しています。(センサーからは短い波長のレーザーが発射されているので洗車時などは要注意、エンジンは必ず切りましょう)
計器盤にある設定画面からいくつか稼働させると車線はみ出しを警告してくれるアラームを起動できます。
消えかけた白線や黄線もよく読み取ってくれるばかりか、センターラインのない場所では対向車線の路肩とセンターラインの違いも正確に読み取ってタイア一本分でも白線を跨げば律儀に教えてくれます。ウィンカーを出して能動的に車線を変える場合は当然キャンセル、お節介は一時休止です。ほかにも前車との車間距離を常にレーダーで監視していて、急ブレーキが必要な場合や、信号待ちで発進した先行車もちゃんと捉えて、発進を催促 してくれるキメ細かさ・・・・・・
実はもうすぐ市販される自動運転のセレナとはかなり近いところに来ているのがわかります。車間距離をもとに、速度を自動コントロールしてくれるオートクルーズはもう珍しくなくなりましたが、ハンドル操作にまで介入してくる自動運転も技術的にはこの延長上にあるものです。現状でははみ出しセンサーはハンドルとは繋がっていませんが、両者をリンクしてプログラムを書き換えればすぐにでも自動運転できそうな装備です。おそらくは各メーカーとも自動運転に類似する機構は前後して実用化することでしょう。世の中は思わぬ早さで自動運転が普及するかもしれません。しかも価格は、今の市販車と大して変わらないレベルで・・・・・・