2016年04月15日
くまモン の日だった・・・
本来ならばこの日4月15日はホンダの原付バイク,新型くまモンバージョンの発売日でした。ところがご存知の通り熊本地方で大規模な地震が発生、16日を迎えても余震は収まらず、震源域が阿蘇地方に拡大する動きを見せるなど九州地方でも未曾有の被害をもたらしています。くまモンバージョンを生産している熊本製作所も15日以降は生産ストップを余儀なくされる結果となりました。熊本空港や阿蘇山からも近く震源域のスグ傍に立地しています。
今回,現地の震度計に記録された900ガルと云う加速度は阪神淡路大震災で記録されたのと同等の衝撃で1G(重力加速度=9,8m / s2)す。はっきり言って軽い自動車事故でもこんな衝撃は滅多に経験できるものではありません。それが数十秒も反復して続くことの恐怖を想像してみて下さい。突然の激しい揺れに恐怖を感じ,あっという間に命を奪われた犠牲者の気持ちを思うと何とも言葉が見つかりません。
回送中の列車だったとはいえ新幹線車両が脱線したことも重大な問題です。21時台に運行されていたので乗客がいたとしても何ら不思議は有りません。中越地震の時の様な一部車両の脱線にとどまらず,ほぼ全車両が脱線,今だに復旧のめどが立たず九州の大動脈が寸断される異常事態が続いています。脱線自体も大きな問題ですが,復旧方法もまた見過ごせない問題です。高架線の多い新幹線が一旦事故を起こすと回復も容易ならないことを改めて考えておく必要があるかも知れません。それにしても前回の新幹線脱線からはたったの12年。全国の新幹線網の安全対策についてもう一度考え直してみる良い機会では無いでしょうか。ナニはともあれ鉄道乗客の死亡事故に繋がらなかったのは不幸中の幸いでした。ホンダの熊本工場長と県知事の酒席から生まれた口約束が企画の始まりで、今回原付スクーター「ジョルノ」の生産が海外から熊本に移管されたのを記念するべく生まれたのがくまモンバージョンでした。
この震災を受けてホンダは熊本県に寄付金のほか発電機、非常食や飲料水の提供を決めたほか熊本県震災エリアの通行可能な道路の参考情報として、Honda「インターナビ」による道路通行実績情報の一般公開をはじめています。