2016年02月18日
こんなカメラの使い方
消費税が上がって以来全然新しいカメラに興味がわかない昨今ですが、最近、偶然目にしたカシオの新しいカメラがこちら。(FR100)
モニターとバラバラでも機能するセパレート・タイプで自撮りも出来るイマドキなカメラ。i-フォンにも直接送信できるブルートゥース/wifi搭載機でUSB充電。何より画角が16(21)mm相当と旅用カメラとしても魅力的な代物です。さて,これを自撮り以外にどんな目的で有効活用できるのか・・・・・
メモリーカードビデオが小型化している現在にあって60mm径、厚さ20mmのカメラ・ユニットと云ってもさほど軽量でも小型でもないわけで、むしろ離れたモニターにリアルタイムで画像を飛ばせることの方がメリットが大きい・・・・そんなウェアラヴルなカメラが40年以上前に入手できたなら・・・・・
きっとこの人は買ったに違いない,と思うのがロバートゼメキス監督作品「ザウォーク」の主人公です
姿を消してからもう15年にもなるNYツインタワービルの南北棟に渡したワイアーのうえを渡りきった世界ではじめての,そしておそらくは最後の軽業師の実話。3Dもさることながら竣工当時の1974年頃の町並み、ファッションや風俗を丹念に描いた「時代劇」でもあります。
物語がスタートするのはフランス70年代、ヴェスパやルノー4、2CVが行き交う街角からというのも魅力的。時代はマキシ・スカートが流行りだす直前のミニ全盛期でヒッピー文化最盛期。みんながチャールズ・ブロンソンみたいな長髪でお約束のレイバンのサングラスだった時代、一人では実現不可能な怪しいプロジェクトには7人の侍みたいに仲間集めが必要となるわけで・・・・・
ワクワクドキドキするのは何も渡り始める最初の瞬間だけではなく、そこに至るまでの準備段階から始まっています。そもそも,1人では重くて丈夫なワイアーを渡すことは困難だし,警備の隙をついて完成前の夜中以外に屋上に上ってソレを実行できる可能性は無い。もちろんアノ場面はハラハラドキドキの連続ですがそれ以前にも、たまたま隠れたエレベーターピットに底なし沼のような暗黒の世界が広がっていたり、度重なる困難も軽妙なジョークで切り抜けたりと全編にわたって楽しめる作品に仕上がっています。
で、実際にこういうカメラを手にしたからといって高い所へ登ってこようとは決して思いませんが・・・・・一応簡単なクライミングの道具は揃えてあるわけで・・・・・・