2015年10月16日
待望の「余市・宮城峡」再発売
売れすぎちゃって困る,原酒の仕込みから製品化まで長い時間のかかるウィスキーならではの悩みです。去年の今ごろ始まった連続ドラマの影響で売り上げ急増のモルト・ウィスキー「余市」と「宮城峡」は原酒の不足から、一旦販売が中断されていましたが,このほど目出たく再発売に!
一度に二種類を較べられる飲み較べセットも登場しました。待った甲斐がありました。バニラの香りを連想させる、ちょっと華やかで優しい感じの宮城峡と,干し椎茸の風味を連想するようなピートで燻されたモルトの味わいが唯一無二の余市。サントリー山崎蒸溜所の製品に飽き足らず,理想の味を求めて北海道までやって来た「マッサン」こと竹鶴正孝のこだわりが味を以て感じられる瞬間です。
以前はブレンドウィスキーのバランスのとれた優しいテイストが好みでしたが、この数ヶ月間ジョニーウォーカーから国産の山崎、信州産、明石産と色々飲み較べて来ました。中でも個性的だったのはジョニーウォーカーの黒ラベル。余市とも共通するアクの強さが印象的です。
マッサンがスコッチウィスキーらしさにこだわったのも,何となくわかる様な気がします。何だかアウェイからホームに戻って来た様な安堵感を覚えます。これからしばらくは浮気せずにこのスモーキーなフレーバーを楽しめそうです。
販売中止前(右)とあと,ちょっとお色直しの跡も・・・・