2015年07月07日
七夕かあ
数ある国産車のネーミングの中でも77を車名に織り込んでいるのはおそらくホンダ一社だけでしょう。
1969年デビューのホンダ1300・77シリーズは4連キャブ115馬力の99シリーズに対して1キャブ100馬力【後に95馬力に】という、破格の高性能を誇った5ナンバーセダンでした。
77の由来が七夕ではなくリッターあたり77馬力を意味したものかどうかはわかりませんが、当時の水準を著しく超えていたことは確かです。
(77台限定のAston Martin One-77の日本国内での棲息は少なくとも白が一台確認されています)
軽自動車N360の大ヒット、F1日本車初優勝の勢いに乗ったホンダが小型乗用車市場に殴り込みをかけた意欲作でしたが、コスト高や車重などが災いして販売面では失敗作となってしまいました。
逆にリーフスプリングなのに後輪独立懸架とか一体型二重空冷システム、ドライサンプオイル供給システムの採用など本田宗一郎社長のアイディアが隅々まで活かされた最後の作品という見方も出来ます。
結果的には、ここが転機となってホンダライフ、シビック、河島喜好 新社長といった名作が生まれ、ホンダを世界市場にまで押し上げたのですから、重要なステップだったことは否めません。