2015年04月24日
株価マジック?
今週のニュースの中に東証一部、平均株価が一時20000円越え(水曜)とか終値でも20000円台と,景気のいいニュースが並びました.アベのミクスで景気回復も本格化?・・・・いえ、違います。
一部上場企業の中で円安メリットを享受した一部の銘柄が平均株価を押し上げているだけで,内需株はそんなに大きな伸びを見せていません。しかも,業績を上げた企業の利益はどこへ??労働者の元に還元されるのは一部に過ぎず,ある調査ではことしの初任給が学歴を問わずアップした企業は半分にも満たなかった(金曜日あさニュース)有様です。
アメリカではハイテク株の多いナスダック市場がやはり15年ぶりの活況!確かにアメリカは今、活況を呈しています。このところのドル高傾向に加えて原油コストの下落で消費は上向き、失業率の統計もこの流れに追い風を吹かせています。だからアメリカで商売している企業は絶好調!それらの銘柄株を持っている人だけ素直に喜んで頂いてもいいでしょう。
問題は日本の内需です。一部の企業が蓄えた利益が再び資本に投下されるのみならばピケティセンセイの論を待たずとも,結果はお判りの通り.ますます格差の拡大が進みます。では,労働者の賃金として還元される見込みはあるのか?それが乏しいから困ってるんですね。実際に所得が増えて消費が上向いた,という結果が出るのは(出るとしても)1年ばかり先の話。さっさと総選挙を済ませてしまった与党政権には例えネガティブな結果が出たとしてもあとの祭りになってしまいます。
資本を持て余す皆様にとっても今年は波乱含みの要素が目白押し.中国経済の失速が色々な数字で裏打ちされていいるほか,ギリシャの債務問題も先送りの期限が迫って来ます。いつになるか?と気を揉んでいるアメリカの金利利上げのタイミングもこれまた不確定要素。行き場の無い資金がどこに流れようとしているのか?他に何も無いからとりあえず日本株の時期がいつまでも続くとは限りません。株の含み益が出た皆さんには、是非ともこの時期に高級乗用車を山の様に買いあさってもらいたいものです。ハイオクガソリン,今ならまだ安いですからね・・・・