2015年04月23日
ヒコーキ(作り)が好きだ
ニュース、新聞報道でも脚光を浴びたホンダのビジネスジェット機。
自動車会社が作ったヒコーキとして注目を浴びました。実はそもそも自動車づくりの世界には沢山の航空機技術が導入されています。BMWもロールスロイスも航空機エンジンで名声を高めたエンジンメーカーでしたし,サーブや富士重工などは航空機メーカーをルーツに持った,言ってみればその道のプロでした。
しかし、日本の場合は敗戦後、航空機エンジニアたちが路頭に迷う結果となり,その結果、多くの航空機エンジニアたちが自動車開発に参画しています。スバル360を作ったのも,第1期ホンダF1開発に携わったのも,元はと云えば航空機の名設計家たちでした。昭和のモータリゼーションを支えた縁の下には,実はこうしたヒコーキ野郎の活躍があったのを忘れてはなりません。
さてホンダのヒコーキですが、もはや戦後とは関係ありません.確かに本田宗一郎が夢に描いたヒコーキ開発ですが,実際の開発に携わったのは戦後に生まれたホンダマンたち.エンジンも自主開発で,オマケにホンダらしいユニークなエンジンレイアウトは航空業界でも注目の的です。何よりも航空機開発をルーツに持たない自動車会社が独自開発で完成させた,と云う点が何よりユニークです。
航空機産業と云えば欧米ばかりが目立つ分野でしたが,ビジネスクラス/小型ジェットの世界では今やカナダやブラジルと言った新興勢力が台頭中。日本で頻繁に目にする可能性は残念ながら有りませんが,アメリカ、それに中国あたりも有望なマーケットとなるかも知れません。5億円というプライスも大型クルーザーのコストパフォーマンスを考えたら,割高とは云えないかもしれず、将来どんなセールス結果を残すか・・・・興味津々です。