2014年09月13日

紙のクルマ、紙にクルマ

 とにかく車が好きで、外国車にもミニチュア・カーにも興味のある人ならミゾロギさんの名前を見たことが一度はあると思います。IMGP9001.jpg

著書「紙のクルマ」シリーズでお馴染み、溝呂木 陽 (みぞろぎ あきら)さんの個展におじゃましました。
IMGP8996.jpgご本人の丁寧な解説付きでゆっくり、たっぷり鑑賞。紙でできた車だけじゃなくて、紙に描いた水彩画の世界でも手腕を発揮されています。

とりわけ、氏のフランス車=ルノーキャトル(4)に注ぐ愛情はただならぬものがあります。90年代まではフランスの街角でも、調布の住宅街でも元気なキャトルの姿を見かけたものですが、最近はご当地でも滅多に遭遇しなくなったとか・・・・・・しかし水彩画の世界なら最新の車との共演もいとも簡単に実現、はつらつとした女性と共に描かれたキャトルは絶妙な対比を見せてくれます。


 何よりも正確な寸法と設計が命の「紙のクルマ」に比べ、水彩画はフリーハンドの世界。独特のタッチでフランスの街並みに溶け込む欧州車を魅力的に描いています。IMGP8998.jpg
(写真は全て撮影・掲載許諾済み)

溝呂木陽水彩展「12回目のPARIS」

9月12日(金)~17日(水)12:00~19:00(会期中無休、入場無料)@ペーターズショップ&ギャラリーhttp://www.paters.co.jp/〒150-0001 渋谷区神宮前2-31-18 神宮前1丁目歩道橋下すぐ/TEL.03-3475-4947

 そんなミゾロギサンのご紹介で足を伸ばしたのは南青山の一角、骨董通りにほど近いCoSTUME NATIONAL Aoyama Complexに佇んでいる世界にたった一台のワンオフ・アストンマーチン、デザインbyザガート!
IMGP9007.jpg

この車はアパレルブランドのCoSTUME NATIONAL日本上陸を記念して生み出されたものだとか。見慣れないスタイルのデザイナーはここ、CoSTUME NATIONALのデザイナーであるエンニョ・カパサ。逆スラントしたフロントグリルはアストン伝統の形、その内側にランプ類を埋め込んだのは全く新しいアプローチです。IMGP9011.jpg
(写真は全て撮影・掲載許諾済み)

イメージは地中海のリゾートで一週間滞在のお伴にするクルマだとか、リアから見ると印象は一変、バブルルーフ風のトップからテールへとなだらかにつながるラインはこの上なく上品なイメージ。アストンマーチンだと気づかせる要素は欠片もありません。なるほど1960年代にはこんなコンセプトのショーモデルが数多く生まれたような記憶があります。
 
ジェームズボンドの足というより、アマンダ・セーフライドを迎えに行くためのデートカーといったところでしょうか?ノーズからルーフに至るアルミの加飾がいすゞ117クーペを思い出させます・・・・・

場所は骨董通り奥にある福井県のアンテナショップ裏手ですIMGP8994.jpg

| 02:22 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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