2014年07月27日

夢中にさせる戦い

 ルマンもニュルブルクリンクも24時間の耐久レースは6月の開催、ですが日本を代表する耐久レースの鈴鹿8時間耐久オートバイレースは7月末の日曜日に開催されます。11:30にスタートして日没後の19;30がゴール時間です。去年までは何度も現地に赴いて観戦してきたし、パブリックビューイングにも何度か足を運びましたが鈴鹿までの往復、宿泊のテマを考えると二年連続「出場」はちょっと・・・

 ことしは久々に自宅でTV中継で観戦することにしました。朝食もそこそこに・・・

 そうこうしていたらスタートを前に西コース付近で強い雨!画面に映り込むくらいの雨粒。スタートがディレイ(遅延)となってしまいました。マーシャルカーが水しぶきを跳ね上げながらゆっくりコースを走行中。どうやらスタート時刻は一時間以上のディレイとなりそうです・・・・・さあ生中継・実況アナウンサーはこのあとどうつなぐ?

 一時間五分遅れでようやくスタートした今年の8耐、序盤早々青木宣篤がコースアウト、心配そうにモニターを見つめる巨匠ケビンシュワンツ・・・・大きくダメージを受けた後輪付近、ピットへ戻っての修復は絶望的な雰囲気です。脱力感からなのか、体に痛みが残っているのか、大きく肩を落とした青木選手の体も心配です・・・・

 一時間が経過する頃には路面の大半が乾いてきて、夏の8耐らしくなってきました。ここからは暑さとの戦い。観客も大変です!ピットクルーはドライタイヤへの交換で大忙しの局面を迎えます。軽い燃料でもう一周ラップを稼ぐか、ウェットタイヤの限界を見極めて早めにタイヤ交換を済ませるか・・・・ここが最初の見どころ!!ピットアウト後の順位変動に注目です

 序盤こそホンダ勢の上位独占かと思われたレースでしたが二時半頃から天気が急変、ピット前も再び大粒の雨の洗礼を受けています。こうなったら迷わずレインタイヤに交換、一刻を争う局面です。が、しかし上位勢に続く有力チームにはまたとないチャンス!!チームグリーン(カワサキ)の渡辺が一時、二位まで浮上する大健闘・・・・けれどもピットせずにもう一周と欲張ったヘアピンで転倒、せっかく手にした順位をふいにしてしまいます。レースはセーフティーカーが入って追い越し禁止の局面に!返す返すもタイヤ交換を遅らせた判断が悔やまれます。

 東京の空も雲行きが怪しくなってきました。鈴鹿では路面も少し乾いてきた様子、こうなるとまた下克上のチャンスです。ウェットの重いタイヤは乾いた路面で温度上昇にも気を配らなければなりません。コーナーでは乾いた部分でグリップさせ、濡れている直線をあえて選んで温度を下げる…細心の注意録とマシンのバランス性能がモノをいいます。エンジン性能や耐久性だけじゃないところが今年のレースの面白いところ!ああ、やっぱり現場まで見に行くんだった・・・・と思っても(ゴール)あとの祭りしか間に合いません。

 いつもなら15;30がレースの折り返し点。今年は1時間短縮なので午後4時ころが大体レースの折り返し点です。二度の大雨も上がってトップを快走するTSRホンダのマシンは何も心配なく、後続も十分に引き離して安全圏を走行中と思われた107週目!!レースは何が起きるかわかりません。真夏の日差しを受けた中での、まさに青天の霹靂、あろうことか高速コーナーで足もとをすくわれて転倒、ライダーも投げ出されてグラベル上を転げて行きました。コースへ復帰は明らかに無理、と思われましたが、一旦は担架で運ばれたライダーの秋吉。驚いたことにマシンをピットまで走らせて観客を驚かせました!!おそらく上位復帰はもう絶望。(秋吉は大腿骨骨折の疑いも)マシンの修復にも相当時間を要します。しかし、秋吉の渾身のコース復帰には大きな拍手を送らないわけにはいきません


 様々な波乱を含んだレースも午後6時を過ぎるといよいよ終盤戦。これからの一時間あまりは日没、ライトオンというこのレースならではの見せ場が待ち構えています。たとえ天候に変化がなくっても刻一刻と変わる周囲の明るさ。ゴール時間の19:30にもなると一条のヘッドライトに照らされた路面以外は漆黒の闇です。毎回劇的なドラマが待ち構えているのも実はこの時間帯です。ゴールまでは何が起こるか分からいのがレース。この言葉は8耐にこそふさわしい言葉ではないでしょうか。転倒しても不死鳥のように起き上がり、マシンに跨る選手たちに惜しみない拍手が送られています。

 残り時間が一時間を切ったというのにコース上は大波乱、転倒が続出しペースカーが二度も入る波乱。再スタートを切ったあとに二番手をゆくヨシムラ34号車、7時を過ぎてまたもや災難・・・・ヘッドライトが消えています。このまま走行は続けられません。ピットインを強制されてしまいます。ホントに最後の最後までレースは分からない・・・・・


 気がつけば、結局最初からゴールまでTV画面の前で過ごしていました。部屋の掃除もヘルメットの清掃も無事に終わって、感動的なゴールシーンが・・・・ライトを点灯させて走行するレーシングバイクの幻想的な美しさ・・・・・例年にない波乱を乗り越えての勝利だけに興奮もひとしおです。          

 ・・・そういえば、食事を忘れていましたな

| 19:46 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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