2014年07月28日

消える?スバルビル

 新宿西口、駅前の一角にデンと構えるご存知・スバルビル.八月には本社機能の恵比寿移転でここからは六連星のマークも無くなるかも知れません。この場所にスバルビルが完成したのは1966年、スバル1000発売の年でした.カローラやサニーよりもひとクラス上の広さを持つ室内はこのクラス初の前輪駆動をモノにした成果。のちにレガシィのヒットに繋がる長い歴史の始まりでした.そのレガシィもこの夏、国内からは消滅,新しい車種レヴォーグにバトンタッチされます。

 軽自動車の好調で小型車クラスにも進出した当時の富士重工。小さなメーカーが業界で生き残って行くには人一倍の難しさがあります。70年代の乗用4WD、80年代のCVT無段変速機の実用化、90年代の高級ワゴン車の大流行と普及、そして21世紀の衝突予防安全システム、アイサイトの開発。・・・・・常に自動車界をリードするような技術を開発し,気がつけば他メーカーも追随する一般的な装備になっていた・・・そんな開発力を秘めた特異なメーカーが富士重工です。

 一時はGM資本下で世界戦略に組み込まれもしましたが,リーマンショック後はトヨタグループの一員に.と云うことは傘下のダイハツと競合するから、と軽自動車部門の開発を中断、歴史あるスバルの軽は(今やダイハツ製)もう生産されません。
 新宿の夜空に輝くこのマークも軽自動車メーカーとしての輝きを終えて、恵比寿に引っ越して行くことになりそうです。
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| 21:56 | カテゴリー:吉田雅彦


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