2014年06月11日
受賞作を見に
先日、おもな受賞作品が発表されたショートショートフィルムフェスティバル2014。そのいくつかの作品が偶然にもきょうのプログラム中に複数含まれていました。編成は受賞作発表の前!ラッキーな日に当たったものです!(横浜ブリリア・シアター)
SSFF & ASIA 2014 アジア&ジャパン部門ではアイドル少女への偏愛をスピーディーなストーリー展開で描く藤井悠輔監督の作品で出演男優が見事、主演男優賞を獲得した「はちきれそうだ」に加え、脚本を制作しながら依頼出来る監督が見つからず、結局これが監督デビュー作にもなった(しかもジャパン部門優秀賞まで受賞した)小寺和久監督の「一秒の奏でる世界/An innocent beat」この作品は福島の原発汚染がモチーフで、時間の経過も季節の変化も知らない未来の少女が立ち入り制限区域に足を踏み入れる、比喩っぽい内容のお話です。
特別上映作品にはあまちゃんで脚光を浴びる前の能年玲奈が主演する「動物の狩り方」髪の長い能年”あまちゃん”の、知られざる姿が新鮮でした。
インターナショナル部門で優秀賞に輝いた二本が「サイの行進/Rhino Full Throttle」と「二人の秘密/CHICAS DAY」どちらもデジタル処理に頼ること無く、前者はアナログ的な手法で実写に12日間、コマ撮りに7日間かけて組み合わせたプロダクションマネージャーのSara Bökemeyerさんの作品、後者は小話的なシンプルなエピソードを美しいロケーション(Susan Béjar監督の実家)で、3日間の撮影で仕上げられた女流監督の力作です。Susan Béjar / スペイン / 10min / Fiction / 2013
商業映画には見られない斬新な試みやユニークな視点で語られる作品も多いショートフィルムの世界。まだまだ今週一杯は無料でショートフィルムの世界が堪能出来る!というからウレシイではありませんか・・・・・