2014年02月15日
金融街の金狼:wolf of wall street
「ここに一本のペンがあります・・・・・これを私に買わせてごらんなさい」・・・必要は需要の母、と説く見事なまでのセールス術を伝授するのはアメリカ/ウォール街を賑わした実在の人物、ジョーダン・ベルフォート。
銀行逆風の時代、カネも快楽もカイシャも何もかもを手に入れた若手実業家の波瀾万丈の日々を描いた映画「ウルフオブウォールストリート」ではレオナルドデカプリオがフィジカルな意味でも体を張った文字通り体当たりの演技をみせてくれます。ここじゃ書けない四文字単語がなん百回セリフに出て来たことか・・・・・
彼が投資銀行デビューを飾ったのは1987年10月のとある月曜日。人はのちにブラックマンデーと呼んだ日のことでした。入社早々銀行が破綻したジョーダンは町外れの小さな証券会社の腕利きセールスとして、たちまち業績を伸ばしてゆきます。
マイアミバイスと同じまっ白のテスタロッサ(フェラーリ)マンハッタンの高層階に陣取るオフィス、妻に誕生祝いの170フィート豪華クルーザー。バブル期の狂乱ぶりをこれでもか、とばかりに見せつけてくれます。そんな彼が一体どうして自分の家庭・財産も真っ白なカウンタック(ランボルギーニ)もボロボロにしてしまったのか。
気がつけば時計の針は3時間も進んだあとでした。見応えたっぷり200%、さすがにお腹いっぱい!ですが、プロデューサーにも名を連ねるデカプリオの独演会とも云えるこの映画、アカデミー賞がどう評価するか、これもまた興味津々です。しかし、清い交際中のあなたならデートムービーにはお薦め出来ません。コドモ連れなんてもってのほか。家族連れならばプレーンズ、オトナでないカノジョとならばラッシュに差し替えましょう。今すぐに。