2014年01月14日
勘九郎檜舞台
偉大な父,勘三郎を無くしてほぼ1年,勘九郎の新年最初の大仕事は青山劇場での公演、「真田十勇士」です。ワイヤーアクションや立ち回りもふんだんに織り交ぜながら,大阪城の守備に当たる真田幸村(役の加藤雅也)を補佐する10人衆のリーダー格、猿飛佐助を早口でコミカルに、そして迫力たっぷりに演じます。宣材写真などで見るより遥かに色男で饒舌な印象の六代目勘九郎。座長としての重責を見事に果たしています。頼もしい・・・
共演陣は半沢直樹の駿河太郎(豊臣秀頼と二役)、NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の比嘉愛未ら(これが初舞台)若手を多数従えて、淀君役には踊る大捜査線ほかの真矢みきを迎え、ナレーションを坂東三津五郎(復帰後初の仕事)が担当するという贅沢なキャスティング。何よりもユニークなのは20世紀少年の堤幸彦監督の演出のもと、プロジェクションマッピングも多用した、フィルムでは実現出来ない立体的な舞台構成も魅力です。
共演者の多くは若手のイケメン,演出、脚本(マキノノゾミ)も異色の初顔合わせで、全く新しい魅力にあふれた楽しい舞台です。休憩中のスクリーンにも工夫が凝らされていて退屈している暇が全くアリマセン。
いままでのどのジャンルにも属していない全く新しいタイプの歴史ドラマ,顔ぶれもスタッフもフレッシュな組み合せ、これは一見の価値,大いにありですぞ!
大阪城落城から400年の本年正月、青山劇場にて,2月2日まで