2013年12月22日
タイプナンバー901
本当なら901の名前で50年前にデビューし今ごろはポルシェ901と呼ばれていたはずのこのクルマはフランスのメーカーが先に商標を押さえていた為に911と改名を余儀なくされました。ポルシェ911も純粋な最後の空冷モデルが生産ラインを離れてからもう20年近くが経ちますが、今だにその個性的な魅力は色褪せないばかりか、ますます異彩を放って輝いています。そんな空冷ポルシェを集めたミーティングが開かれました。都心の書店で・・・・
冬晴れの気持ちのよい朝、場所は代官山近くの大な本屋さんの広い駐車場です。書店営業時間前のこの時間帯を使って、何度かこんな集会が催されていますが、それもこれもクルマ好きの本屋さんだからこそ。すっかり有名になった代官山蔦屋書店と、傘下の雑誌の共催です。
この形のポルシェでイチバン有名なのはポルシェターボ(930)で異論は無いでしょう。70年代に排ガス規制や安全対策の強化で牙を抜かれつつあったスポーツカー市場に文字通りカンフル剤を打ち込んだ存在です。日本のスーパーカーブームの立役者のひとつとしてもお馴染みのはず。
でも、それ以前の初期の10年に生産された911もとっても魅力的です。
例えばシルバーのボディとスチールの古いホイールの組み合せ。
あるいは、ショコラのボディーカラーにメッキのホイールキャップなんて組み合せも小粋でかなり魅力的です。現代の青山辺りに停まっていても、ちっとも旧さを感じません。もし、こんなクルマを今手に入れたならドライブミュージックにはやはりクルマが生まれた60年代の代表曲、ビートルズを聴きながら湘南や軽井沢への道を走りたいものです。いや、ニースの海沿いの道やエーゲ海の見えるあたりでも・・・オランダの運河沿い、スウェーデンの港町がバックでも引き立つよな〜・・妄想は膨らむばかりです
何度見ていても飽きないクルマの数々。でももっと嬉しいのはこうした「クルマ好き」を集めて文化として育てていこうという主催者の心意気と姿勢です。見学自由で、気が向けば帰りにちょいと気になる雑誌を手に取って・・・・・気がつくといつのまにかクルマ関連の書籍のレシートが3千円分・・・なんてこともしばしば、なんですが・・・・