2013年11月17日

東京モーターショー

 昔は毎年開催されていた東京モーターショーですが,1973年のオイルショックを機に偶数年の開催は休止となり,以来奇数年の開催が定着.一時幕張に会場を移していた開催地も本来の東京に里帰りを果たして4年程.今年も東京モーターショーの季節がやって来ました。ビッグサイトで開催される様になった2009年はリーマンショック後のあおりを受けて空きスペースが目立っていたものの,前回2011年開催では台数、参加社ともに回復の傾向が見られました。とはいうもののこの数年のうちにガラッと変わったのがアジア諸国の台頭と日本の立ち位置でした。今ではアジア最大のモーターショーと云えば中国で開催されるそれのことを指すようになり、実際日本での出展を中国や韓国のショーなどに差し替える海外メーカーも出て来ました。かつては極東の一大イベントとして西の方角から沢山の関係者が視察に訪れた東京も,最盛期の200万人近い入場者が半減するまでになっています。
 そうはいっても国内で催される最大級の見本市、各社発売前の市販予定者から,開発中のプロトタイプまで,様々なトライアルを見てもらい,観客の反応を確かめる絶好の機会でもあります。その好例が85年に参考社として出品された日産のBe−1.あくまでもコンセプト作りの一環だったのに,あまりの評判から量産化が決定、2万台の限定生産はあっという間に売り切れたばかりか,新車価格にプレミアがついて市場に出回るという珍現象もこのクルマが初めてでした。

 大抵の場合,市販を予定した新型車をそれとなくカモフラージュして先行展示するのが常套手段で,81年出品の日産マーチ、83年のトヨタSVー3(のちのMR=2)と云った判り易いものから三菱パジェロ(特装車)の商標のみ先行してお披露目といった珍しいケースもありました。
 さて,今回も既に出品車が写真と共にリリースされているので会場についてからのお楽しみは幾分目減りしていますが,そんな中でも東京だけの特徴である軽自動車の展示は見逃せません。
ホンダ以外のメーカーは東館に集中しているのでトヨタ、ダイハツグループとそれ以外,と云う対決の構図で見比べるのも面白いかもしれません。スバルの軽のブランドが消滅してしまった反面、日産が本格的に開発に参画し,事実上三菱の後継となる立場にあるので、今後回を重ねるごとに充実してゆくと思われます。
 中から一台だけ注目のクルマをピックアップするとなればやはりダイハツが展示するオープン・スポーツカー、これは事実上生産終了したコペンの後継車と目され,市販化に期待が掛かっています。
 来年4月の消費税アップ、今のところ対応する取得税の軽減措置で,普通車(3,5ナンバー)は負担増を避けられそうですが,今の時点で微妙ーなのが軽自動車に毎年課せられる軽自動車税の値上げ問題。今日の時点ではどちらに転ぶか判りませんが,いずれにしても販売の強力なカンフル剤としての役割が期待されます。

 モーターショーの全体傾向にも流行リ,廃りがあって,90年代初頭は2シーターオープンスポーツが大流行しました.ポルシェがミドエンジンの参考出品車「パナメーラ」を東京で初公開したり,ホンダが20年ぶりとなるFRスポーツカーSSM(のちのS2000)を出品したり.会場の至る所にF1カーが展示されていたのも時代を物語っています。
 それが90年代も後半を迎えるとワンボックス、SUVのブームに置き換わり,一時的ですがレトロデザインもファッションとしてもてはやされました。2000年を迎えると環境問題も無視出来なくなり燃費や排ガス対策がセールスポイントとしてクローズアップされる様になりました。クルマの電動化も少しづつですが,ポピュラーになり今回のショーでは市販化される「電車」もかなり増えました。

 永年の疑問だった『モーター』のショーと云う呼び方もようやく名実共にモーターを乗せたクルマの祭典らしくなって来て、まずは開幕が待ち遠しい今日この頃です・・・・・・

| 20:16 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2020年 7月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

バックナンバー

カテゴリー