2013年02月23日
ふたりのキャパ
ロバートキャパ、誰もが聞いたことのあるおなじみの名前が
実は二人の写真家に依る架空の写真家だったなんて
知りませんでした。後年キャパとして知られる報道写真家
ロバートキャパを産み出したのは一組の男女でした。
オトコの名前はアンドレ・フリードマン
そしてカノジョの名前はゲルタ・ポホリレ
後に親交のあった岡本太郎画伯に因んで、
自らを「ゲルダ・タロー」と呼んでいます。
そんな女流カメラマン/タローの得意なアングルは空を背景にした
見上げるようなローアングル.実はこの時代カノジョの作品の多くは
ウエストレベルに構えられた二眼レフレックスカメラによるもの。
真上からファインダーに映り込んだ虚像を覗くと、必然的に
ウエストレベルでカメラを構えることになります。
ステージにたった主役を見上げるようなカノジョの目線は
こうして、カメラの構造に起因するところもあった、と考えられます。
キャパのブランドを離れ、機動性に富んだライカを持ち、独り立ちした
カノジョを待ち受けていた運命とは・・・・・・
「ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」展
横浜美術館(横浜市西区みなとみらい)で3月24日まで。木曜休館
一般1100円、大学・高校生700円、中学生400円、小学生以下無料