2011年09月11日
nine eleven
悲劇は月曜日の朝、まもなく九時を迎えようかという時間
何の前触れも無く突然に起りました。
都内のスタジオで仕事中だった私もこの未曾有の惨事に
否応無しに巻き込まれて行きました。何度も速報を突っ込むうち
いつの間にか移行していた報道特別番組。スタジオには
報道部長はじめ軍事評論家のK浦さんも駆けつけてくださり
盤石の放送態勢が出来上がりました。
が、いかんせん入って来る情報は断片的なものばかり
肝心の犯行声明すら、まだ判明しておらず模索と推察しか
ありません.直前に発生したパレスチナを巡る緊迫した状況
イラン、イラクを取り巻く諸問題。どれも決め手を欠く推察に
すぎませんでした。行方不明機の数すら正確には掴めない状況
このまま世界は戦争に巻き込まれて行くのか?超大国アメリカは
数時間後、どのような運命が待ち受けているのか?
何もかもが全く判らず、予想すら出来ない状況。
そもそも、この緊急報道特番は何時まで続くのか?
この疑問は朝五時近くまで解き明かされることはありませんでした。
9 years later・・・・澄み渡った9月の空を背景にしたツインタワービル
21世紀の最初の一年、
アメリカは本土が攻撃を受けるという
予想外の戦争に突入してしまいました。
敵は国家ではなく姿の見えないテロ集団
世界を舞台にした犯人探しに10年も掛かり
今だにテロへの恐怖は拭い去ることが出来ません。
そもそもテロリストはなぜアメリカを標的に据えたのか
国家としてのアメリカが攻撃を受ける原因は何だったのか
10年経っても明確な答えは見えて来ませんでした。