2011年03月15日
2,820,000kW
群馬県にある
神流川(かんながわ)発電所は、二つのダムの間で溜めた水を移動させて、
その位置エネルギーの差を発電の動力源に利用する純揚水式発電所です。
1、夜間の電力を使用して高いほうのダムに水を移動します。
(この時は電力を消費する側です)
2、昼間の需要期には下流のダムに水を流して
発電機のダービンを回し、電力を供給します。
6機の発電機すべてが完成すれば揚水発電所としては世界最大の
設計最大出力2,820,000kWという大容量を誇ります。
でも今は発電(貯蔵)できる電力はまだ原子力空母一隻分をやや下回る程度
原子力発電の不得手なところは出力の細かなコントロールなので
夜間の少ない需要と昼間の大きな需要の差は火力などの
レスポンスの良い発電所が出力を制御してくれます。そこで、
ゆとりが生まれる夜間の電力を一旦ここで位置エネルギーに換えておいて
昼間の発電量を補足する、一種の巨大な充電池みたいなものです
みなさん。ここで、是非お願いしたいことがあります。
電子レンジやヘアドライヤー、電熱ストーブなど
電力消費量の大きな器具はなるべく昼間の使用を避けて、未明/深夜の使用に
利用時間を移動して欲しいんです。使うなとはいいません。使う時間を
昼間の需要時期からはずすだけでも構いません。
同じコップ一杯の水、180cc相当分を湧かすのに電子レンジとガスコンロでは
時間的にほとんど差がありません。ガスで出来ることはなるべくそちらで。
電話の充電も些細な電力ですが、みんなが夜間に充電する様、心がければ・・・・