2010年12月28日
クルマ離れの未来を考える
今年の自動車界を彩る話題はなんと言ってもエコカーの台頭
減税・補助金効果でプリウスが販売ランキング一位を独走
日産、三菱が本格的な電気自動車を量産開始と、
これまでになかった新しいトレンドが顕著になりました。
トヨタ、ポンダもEV開発に本腰を入れ、市場投入を宣言
ドイツの各メーカーも相次いで100%電気のクルマに力を
入れ始めました。
さらにテスラの日本上陸、GMボルトの登場と北米でも
向いている方向は同じようです。
広告のうたい文句にリッターあたり●●㌔の文字が並ぶのは
70年代以来久しぶりのこと。欧州では一般的な100㌔当たりの
温暖化ガス(二酸化炭素)の排出量も宣伝文句に並ぶ日が
近づいています。
反面、我が家の周辺ではガソリンスタンドが相次いで閉店
自動車販売店もいくつか廃業するなど、昭和40年代と逆の
厳しい現実が待ち構えていました。若者のクルマ離れが叫ばれるようになって数年
今や自動車販売店の店頭では、若者が欲しくなる様な
カッコイイクルマが消えて久しくなりました。
自動車に対する付加価値の考え方も昔とは違って
スポーティさ、豪華さを競うのではなく経済性や
環境負荷といった考え方自体が評価される時代になっています
勿論、若年層の人口が減ったことや、所得格差
ニート層などの存在も無関係とは思えませんが、
アメリカで高騰した2ドア車をめぐる保険料も一因ではないでしょうか
中でも一番影響を受けたのがモータースポーツ
トヨタ、ホンダ、BMWと撤退が相次ぎ、アマチュア
スポーツの世界でも寒風が吹きすさんでいます。
メーカーとしては、正面切って力を入れにくい状況下
いかにしてこれまで築いてきたものを継承するか、
頭の痛い所です。GT-RやZを生産する日産が
電気自動車でもリーダーシップを握ろうとしている姿勢は見ものです。
さて、来年の自動車業界を考えてみると・・・・
来年早々にはレクサスやトヨタから最小クラスのハイブイリッドも登場!
エコカー路線はますます増大、モータースポーツも
大きな変革を迫られそうです。所有しない車の使い方、
シェアリングがどこまで
可能性を広げるか(販売の足かせとなるか)
最近我が家の近所に
新規開店した自転車屋さん二軒の動向ともども見逃せません
秋にはモーターショーが
東京で24年ぶりの開催、海外メーカーは
帰ってくるのか?見所はたくさん、
他方で生産拠点の相次ぐ海外移転も無視できない傾向です
軽自動車を除くと国内で100万円程度の安価な大衆車を生産しても
収益には繋がらないことがはっきりしてきたようです。
背後には中国インドといった成長市場の存在が国内の空洞化と
いう問題に追い討ちをかけています