2010年12月28日
天空のこの一年
事業仕分けの槍玉に挙げられ、廃業を迫られたJAXA-i
皮肉にも今年が一番脚光を浴びる結果となってしまいました
去年の暮れ、野口宇宙飛行士がロシアを飛び立ち、半年間の宇宙生活へ
春には山崎宇宙飛行士と宇宙での日本人ランデブーが実現
一年で三回の月食もニュースなら野口さんの帰還前には
金星と三日月のランデブーも話題になりましたね
はやぶさの涙の帰還はいまだに大きな感動とともに語られ
今月に入ってあかつきの失敗,JAXA-iの閉鎖と
水を注すようなニュースも・・・・・・・
複数年にわたり巨額な投資が必要な宇宙開発
いつも成功するとばかりはいえないのが科学開発の宿命ですが
厳しい国家財政と、どのように折り合いをつけるのか
地上での戦いが宇宙の未来を大きく左右します。
はやぶさの打ち上げは小泉政権時代の2003年
開発にはそれより前の時期の予算が充てられたことになります
イトカワを離れたあと、総理も政権も変わってしまい
予算のめども大きくぐらついた宇宙開発計画
迷わずに地球に帰って来てくれたのに、肝心の地上では
行き先の見えない日本の将来が待っていました。
それでもちゃんと帰ってきてくれた「はやぶさ」
来年以降、はやぶさに恥じない成果を
我々は手にすることができるでしょうか?