2010年03月09日

どうする?農道空港

読売新聞によりますと、全国に8つある
農道空港のうち6つの空港が今年度の
利用ゼロだったということです。

農道空港というのは、農水省の事業で始まった
農道を利用した空港で、全国に8つ存在します。

目的は地元で採れた農産物を小型機を使って、
新鮮な状態で消費地に空輸しようというもので、
アイディアとしては面白いものでした。

ところが、小型機では一度に運ぶ量が限られる
ことや、夜間の利用が出来ないこと、高速道路網の
発達でトラック輸送のほうが効率がいいことなどから
利用はごく一部に限られる状態となっています。

となると、当然、批判の対象となりますが、ここは一つ
冷静に考えてみようではありませんか。

幅25メートル。長さ800メートルの滑走路を有効に
利用しない手はありません。

まず、当然ながら地域の防災拠点としての利用が
あります。
災害時の広域避難場所やヘリポート、小型機による
物資の運搬などに使用するケースが考えられます。

そして、これからが本題ですが、この農道空港を
スポーツアビエーションの拠点空港として利用したら
いかがでしょうか。

すでに農道空港の一つ、岡山県笠間市にある
笠間ふれあい空港で実施されており、実績を上げて
います。

スポーツアビエーションのカテゴリーには、小型機
によるフライインや曲技飛行、グライダーの競技大会、
ハンググライダーやスカイダイビング、模型飛行機や
模型ヘリコプターの競技会などがあり、
いずれもが競技開催場所の選定に苦慮しています。

特に国際的なラジコン模型競技大会の開催誘致に
有効と思われ、笠間ふれあい空港では1995年に
ラジコン模型飛行機の世界選手権が開催されています。

ラジコン模型飛行機の国際大会は、アクロバット、
スケール、パイロン、グライダー、ヘリコプターなど
様々な分野があり、年間を通じて世界各地で実施
されています。

国際大会に出場するための国内大会の開催も
全国各地で実施されており、空港使用料や観客の
入場料なども含めると地元自治体にかなりの
収益をもたらすものと思われます。

さらに、大会実施日以外の普段の日は、ビジター用の
ラジコン模型飛行場として開放し使用料を徴収すれば、
近年、一部メディアで指摘されている河川敷での
迷惑フライヤーの解消にも役立つはずです。
(もちろん、多くのラジコンクラブは適法な手続きで
河川敷を利用しています)

最近のラジコン模型飛行機は従来のエンジン機と
違い、モーター搭載の電動飛行機が主流となりつつ
あり、騒音問題の解消とともに送信電波の改良で
一度に十数機の模型飛行機を飛ばすことが可能に
なっています。

一般には危険な趣味と思われているラジコン飛行機も
自治体管理者による安全ルールが徹底されれば、
科学の芽を育てる教育手段としても有効だと思われ
ます。

公費を使って建設した空港をレジャー用に利用する
とは何事だ!と思われるかも知れませんが、
地元自治体に新たな収入源を生むこうしたスポーツ
アビエーションに農道空港を活用する方策も探って
みてはいかがでしょうか。
(もちろん、空港の周辺環境によって出来る空港と
出来ない空港があると思いますが)

これはアビエーションコミュニケーターとしての私個人の
意見です。

| 09:00 | コメント(4) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

田中さん、おはようございます!!
「コミュニケ-ター」・・・天谷さんかと思いました(笑)
自分も、「コミュニケーター」の響き・お仕事、共感します!!
自分は、個人的に、田中さんのお考えに賛成です。

理由は、せっかく建設したものを、活用出来ずに衰退・宝の持ち腐れ状態になる事が、一番もったいないです!!
これこそが、公費の無駄遣いではないでしょうか?
今は、発想の転換により、現在ある施設をどんどん活用していく事が重要だと考えます。
昨日、GLのエンディングで、ピストンさんが「変わっていかないといけない、変化を恐れてはいけない」とおっしゃっていましたが、自分も、まさにその通りだと考えます!!

投稿者 ちなみん : 2010年3月 9日 10:11

農道空港の転用アイデアに賛成です。
地元地権者の利益に密着した地元政党、お仕事の増えたコンクリート官僚達に依る国の税金の無駄使いだった訳ですが、出来ちゃったものは仕方がない。
こういうイベントによって、地元の活性化にも大いに貢献するのではないでしょうか。

投稿者 アルファルファ : 2010年3月 9日 10:24

ちなみんさん、ありがとうございます。
コミュニケーターという呼称は、主に博物館の学芸員の方が来場者に説明をする際に使用しているもののようですが、天谷アナに教えてあげたのは私です。
天谷アナもいまや立派なきものコミュニケーター、
着物の魅力を多くの人に理解してもらうにはぴったりの
肩書きだと思います。
私も以前からこうした肩書きを使ってはいましたが、
本来の業務とシンクロするので、このほど登録商標の
手続きを完了しました。
これからも度々使わせていただきますので、よろしく
お願いします。

投稿者 ホヅミ : 2010年3月 9日 12:48

アルファルファさん、ありがとうございます。
一般のメディアとの論調とかけ離れている意見なので
大ブーイングかと思っていましたが、賛成をいただいてほっとしております。
所謂、ハコモノを批判するだけでは解決にはなりません。無駄を精査することは大切ですが、出来上がっているものをどう活用するかを考えることも必要なのではないでしょうか。

投稿者 ホヅミ : 2010年3月 9日 12:56

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