2008年12月28日
私のラジオデイズ60
横浜米軍機墜落事故が発生した
1977年9月27日、夕方から泊まり勤務に
就いた私を待っていたのは、さらなる
重大事件でした。
1977年9月27日(現地時間)、
羽田から香港を経由してマレーシアの
クアラ・ルンプールに向かっていた
日本航空のDC-8-62型機が、
クアラルンプール国際空港の手前約8キロの
ゴム園に墜落する事故が発生しました。
米軍機墜落事故の続報処理で慌ただしい雰囲気の
報道情報センターに、再び通信社からの第一報が
もたらされたのです。
直ちに特別報道体制がとられ、通常番組の合間に
随時、最新情報を挿入していきました。
海外での航空機事故の場合は、通信社からの
情報に頼らざるを得ませんが、特別報道体制を
とった場合、これでは十分とは言えず、
記者会見のレポートや、航空評論家の見解などを
織り込みながらの放送となります。
当時、航空評論家として活躍しておられた
故・関川栄一郎さんとは、個人的にも情報交換など
親しくさせていただいていた関係で、
どのメディアよりも早くコメントをいただくことが
出来ました。
航空報道に関しては、どのメディアよりも正確な
放送を心掛けようと個人的に思っていましたので、
通信社から送られてくる情報に誤りはないか、
航空専門用語の解説は適切かどうか、
常にチェックをして放送に臨んでいました。
そうした仕事上の立場から、テレビ局などでは
時折、機種名などが誤って放送されることがありますが、
我慢できなくなると一般視聴者を装って、
会社に電話を入れたことも何度かありました。
そう言えば、先日もアメリカのサンディエゴで
FA-18ホーネット戦闘攻撃機が住宅地に墜落する
事故がありましたが、多くのメディアは「F-18戦闘機」
と放送していたのをJ-WAVEでは正しくFA-18
戦闘攻撃機と放送しました。
FでもFAでも、戦闘機でも戦闘攻撃機でもどうでも
いいではないか、飛行機が墜落したことに違いは
ないのだらか、と思われるかも知れませんが、
人の名前を間違えて放送すると、すぐに訂正
するのはご承知の通り、飛行機の名前も同じだと
思うのです。
話が横路に逸れてしまいましたが、そんな細かい事に
こだわりながら報道を心掛けることが大切と
思っていますので・・・・
(とか言って、時々、ブログの文章に変なところが
ありますが)
クアラルンプールの事故は、乗客乗員79名のうち
3名の運航乗務員を含め34名が死亡しました。
原因は悪天候下で運航乗務員が航路を見失った
こととされています。
徹夜のニュース報道で心身ともに疲労の極みに
達していた私に、さらなる、さらなる重大事件が
待ち構えていようとは知る由もありませんでした。
続きは次回に・・・・・