2008年12月07日
独断!航空10大ニュース
今年も残りあと僅か、新聞・テレビでは間もなく
今年の10大ニュースの発表があると思いますが、
一足早く恒例の独断で選ぶ「航空10大ニュース」と
まいりましょう。
では発表します。
独断で選ぶ「2008航空10大ニュース!」・・・・・
①三菱MRJ開発決定
②デルタ・ノースウエストが合併
③A380成田就航
④富士山静岡空港測量ミスで滑走路短縮
⑤エンブラエル170JALグループに引渡し
⑥F-4ファントム引退
⑦原子力空母ジョージ・ワシントン横須賀配備
⑧地方路線の相次ぐ廃止
⑨フジテレビが「レッドブル・エアレース」放映
⑩映画「ハッピーフライト」公開
と、こんなふうになりました。
三菱MRJの開発決定は、文句なしのトップニュース
でしょう。
前途を危ぶむ論評もありますが、先ずは国産初の
ジェット旅客機の誕生を温かく見守ろうではありませんか。
2位のアメリカ大手航空会社、デルタとノースウエストの
合併も衝撃でした。
ノースウエストは戦後日本の民間航空の発展にも
寄与した航空会社だけに、その名が消えるのを惜しむ
声が数多く聞かれました。
3位のエアバスA380成田就航は、新たな大量輸送時代の
幕開けなのか、それとも滅び行くマンモスの後を辿るのか
意見が分かれれるところですが、エアバスの英断に
期待しましょう。
4位の富士山静岡空港測量ミスで滑走路短縮は、
何ともお粗末なニュースでした。
日本の航空行政の脆弱さをあらためて見せつけられた形で、
別の意味で大きなショックを受けました。
5位のF-4ファントムの引退は、ある年代の航空ファンに
とっては、感慨深いものがあると思います。
初飛行から50年目の引退、一つの兵器がこれほど長期に
渡って運用された例はあまりありません。
それだけファントムが優れた戦闘機であったということでしょう。
6位のエンブラエル170JALグループに引渡しも、
エポックメイクな出来事でした。
ブラジル製の旅客機が日本に導入されるのは初めての事で、
ブラジルの航空工業が世界のトップレベルにある事を
あらためて思い知らされたニュースでした。
7位の原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀配備は、
航空界の出来事とはちょっと逸れますが、かつて、同じ
原子力空母のエンタープライズが日本に寄港した時の
混乱を思い起こすと隔世の感がします。
8位の地方路線の相次ぐ廃止は、一時期の原油高や
景気後退による旅客数の減少で、止むを得ないのかも
知れませんが、将来の路線復活を期待しましょう。
9位のフジテレビがエアレースを放映は、個人的に
画期的な出来事だったと思います。
フジテレビは、このレースを4回にわたって放映した
ようですが、残念ながら深夜帯の放送時間だったため、
1回しか見ることが出来ませんでした。
年末に是非、ゴールデンタイムで総集編を放送して
もらいたいものです。
それにしても、航空をテーマにした番組は極めて
テレビ向けだと思うのですが、テレビ局はあまり
積極的ではありません。
リノ・エアレース、オシコシ・フライイン、ファーンボロショー、
パリ・エアサロン、ラインべックやダックスフォードの
クラシック機の航空ショーなど取り上げるべきテーマは
沢山あるのにです。
どこか海外取材しません?監修しますよ・・・・・
冗談はさておいて、最後の10位、「ハッピーフライト」の
公開は、航空界において明るい話題でした。
航空自衛隊航空救難隊の活躍をテーマにした映画
「空へ RESCUE WINGUS」も近々公開予定、
久しぶりの航空映画の登場をきっかけに、さらなる
航空作品への期待が高まります。
「ハッピーフライト」は当然ながらシリーズ化を期待して
います。
てなわけで、今年は概ねハッピーフライトな1年で終る
航空界でしたが、来年はどのような年になるのでしょうか。
ボーイング787の初飛行も控えていますし・・・・・・・