2008年11月09日

私のラジオデイズ54

首都圏初の本格民間FM局としてFM東京が
開局したのは、1970年4月26日のことでした。

日本ではこの時点で、すでに名古屋のFM愛知、
大阪のFM大阪が開局しており、FM東京は
3局目のFM放送局ということになります。

我が国初の民間FM局であるFM東海が
存在しなが、東京でのFM放送の開局が
遅れたのは、これまでお話してきた経緯が
あったからです。

首都圏初のFM局ということで、多くの企業や
団体が設立の申請を行い、その一本化に
手間取ったことも理由の一つです。

社名についても、すでに商標登録がなされており、
その正式取得対策で数年を要したこともありました。

とにかく、すったもんだの挙句、ようやく開局に
漕ぎ着けた、というのが当事者の偽らざる心境でした。

開局当日は日曜日でしたが、新たに社屋となった
霞ヶ関ビルでは、開局式が執り行われ、
「株式会社エフエム東京」が正式にスタートを切りました。

当時のFM東京の社のマークは、FMの「F」を
モチーフにしたもので、東京のシンボル鳥である
ミヤコドリが大きく翼を広げて空を飛んでいるような
イメージのものでした。

ところがこのマーク、当時、急成長を遂げていた
リクルートのマークとそっくりだったこともあり、
その後、使用を止めた経緯があります。
(というより、新たにCI導入によって社のイメージを
一新させたというのが正解でしょうか)

どちらが先に出来たのか私にはわかりませんが、
気に入っていたマークだっただけに残念では
ありました。

開局当日、私は開局特番のスタジオ収録で
FM東海からのスタジオを引き継いだ虎ノ門の
発明会館内にいましたので、開局式典には
出席していません。

そういえば、開局当日のアナウンサーの勤務表の
コピーを持っていたのですが、どこかにしまい込んで
現在は行方知れずです。
(事程左様に、資料は集めるものの管理はいい加減で、
今にして思えば、自分の仕事の痕跡ぐらいはもう少し
しっかりと残しておくべきだったと後悔する事しきりであります)

放送とは文字通り「送りっぱなし」とは言え、
番組アーカイブが立派な文化遺産として認知され
つつある今日、番組や放送に伴う資料を如何に
保存するかは全ての放送局にとって
頭の痛い問題です。
(NHKのような立派な施設があれば別ですが)

資料が少ない分、当時の記憶を紐解いてこのように
記録として留めておくことも、FM放送誕生の折の
数少ない生き証人としての義務ではないか、
そんな風に思ってみたりしています。

今回はこの辺で・・・・・

| 12:00 | コメント(1) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

田中さん、お疲れさまです。
田中さん、今回も貴重なお話、ありがとうございます。
田中さん、38年前の事をしっかり覚えてらっしゃる事だけで、敬服致します!!
自分は、誕生日なら33年前、日にち・シーンとして明確に思い出せるのは、33年前からです(SL・D51の引退ですとか・・・)
自分は、入社時以来の勤務シフト表、商品発注表は、7年7か月前の分まで残しています。
全体・今後の自分に必要な物かどうかは、今は疑問ですが、自分の軌跡として残しています。(発注表など、2年近くファイリング出来なかった時期もありました)

投稿者 ちなみん : 2008年11月 9日 10:52

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