2008年10月06日
国産プラモデル誕生50年
今年は国産のプラモデルが誕生して
50年になります。
先ごろ、これを記念して国産初のプラモデルが
復刻発売されました。
これまで何度か復刻発売されているこのプラモデル、
中身はアメリカ初の原子力潜水艦「ノーチラス号」です。
元はと言えば、アメリカ・レベル社のデッドコピーで、
昭和33年(1958年)12月にマルサン商店から
発売されました。
当時、中学2年だった私は、東京駅の大丸デパートで
このプラモデルを初めて見て、その乳白色の精密な
キットに衝撃を覚えた記憶があります。
というのも、当時はソリッドモデルといって、模型飛行機は
朴の木を小刀で削って作っていました。
設計図を基に自分で角材や板から、胴体や翼を
切り出して、組み立てて最後に塗装して完成させます。
角材の胴体や板状の翼ををゲージに当てながら
飛行機の形に削っていくのです。
極めて職人技が要求され、美しく仕上げるにはそれなりの
技術が必要でした。
(現在ではミュージアムモデルとして、博物館や銀座の
天賞堂、青山のウイングクラブなどで完成品が販売されて
います)
図面が無い機体は、北沢模型やYMCなどのキットを購入し、
作っていました。
YMCのダグラスDC7Cは大好きなキットでした。
勿論、中学生でしたからそれなりの出来でしたが、
1機完成させるとその達成感は相当なものでした。
今でも何機か未完成のキットが実家の天井裏で
眠っています。
いつか、日の目を見させてあげようと思いますが、
貴重な文化遺産?として残しておきたい気もします。
ちなみに、上の写真は国産プラモデル誕生後、まもなく
発売されたマルサン商店のマッチボックスシリーズの
スーパーマリン・スピットファイアです。
隣の100円硬貨と比べてみても、その大きさ(小ささか)が
お分かりだと思います。
当時、はプラスチック専用の塗料も存在せず、
地のままで完成させましたが、プロフィールは
なかなかのものでした。
模型飛行機の話となると、また、止まる所を知りません。
プラモデル黎明期のお話は次の機会といたしましょう。