2008年06月22日
私のラジオデイズ34
何事も基礎は大切だ!というお話しを
もう少ししましょう。
研修期間を通じて学んだのは、親から
与えられた声質を最大限に活かす方法でした。
人にはそれぞれに備わった声質があります。
これは声帯や顔の骨格上、決して変えることは
出来ません。
ならばそれを活かす最善の方法を考えれば
いいのです。
声を発声させる最大の理由は、自分の意思を
他人に伝えるコミュニケーションの手段として
用いることにあります。
(勿論、驚きや感動などの感情表現として用いる
場合もあります)
この場合、自分の意思を的確に相手に伝える
ことは勿論大切ですが、もう一つ大切なことは、
相手を不愉快にさせないという心遣いです。
(勿論、相手に敵対心を持つ場合やケンかを売る
場合はこの限りではありませんが・・・)
大抵の場合、自分の意思を相手に伝えようと
する余り、相手に自分のメッセージがどのように
伝わっているかの心配りがおろそかになってしまいます。
こうなると効果的なメッセージの伝達はできません。
常に相手の立場に立ってコミュニケーションを進めること、
そのためには、的確なバランス感覚と、正確な発声方法を
マスターすることを心掛ける必要があります。
バランス感覚は、状況を常に客観視することによって
養うことが出来ます。
問題は、発声方法をマスターすることですが、これも
基本さえしっかりと押さえておけば大丈夫です。
その基本とは、母音を正しく発音することです。
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つです。
この発音はそれぞれ唇や舌の動かし方、口の開け方が
違いますので、その違いをはっきりと認識して、
正しい口の使い方で明確な発音が出来るよう、
鏡に向かって練習してみるといいでしょう。
特に唇の動きは大切ですので、発声練習する場合は
口を大きくはっきり開けて発音してみましょう。
但し、いきなり人前でやったり、夜中に自室で行なうのは
やめましょう。(警察に通報されちゃうかも・・・・)
とにかく、自分の気持ちをはっきりと相手に伝えるためには、
少しの勇気と、正しい発音を心掛けること、
口下手でも、素直に誠意を持って話すこと、
相手の気持ちを常に考えること、
控え目であること(矛盾しますがこれも大切です)
決してウソはつかないこと・・・・・・(ジョークは別ですが)
そんな点に注意して会話をして見ましょう。
明日から、少し変るかもしれません。
・・・てなことを、先輩方の指導を通じて学びました。
60歳を過ぎた今でもこうして仕事ができるのは、
こうした先輩方の指導の賜と感謝をしています。
さて、次回はいよいよとんでもないデビューの巻です。