2008年06月01日
私のラジオデイズ31
入社してしばらくは、試用員です。
学生時代、DJのアルバイトをしていたとは言え、
いきなり放送が出来るわけはありません。
先輩アナの雑用係として第1歩を踏み出しました。
そして、間もなく思いもよらぬ業務を言い渡されたのです。
アナウンサーとしての研修と平行して言い渡された業務は、
何と!「社外モニター係」でした。
前にもお話ししたように、入社して1年間は社員と学生の
二束の草鞋でしたから、大学にレポートを提出しなければ
なりません。
そのためには、放送全体が短時間で把握できる
社外モニターをさせるのが一番という訳です。
社外モニター制度は、番組の適正化を図るために
放送局が実施する重要な業務の一つです。
業務内容は、社外モニターの募集や採用、番組聴取の割り振り、
番組表の送付、感想文のチェック、番組担当者への報告、
社外モニターへのフィードバックと、実に多様です。
これをたった一人でさせられたのです。
(勿論、先輩のアドバイス付きです)
社外モニターのまとめ役ですから、当然、全ての番組の
内容を把握しておく必要があります。
(もっとも、当時は長時間番組が多く、番組の数も今と
比べれば少なかったのですが)
それでも、必死の思いで全ての番組をモニターしました。
そして、年度末には一番大変な総会がやってきます。
社外モニターの方に会議室に集まっていただき、
直接、意見を聞くための重要な会議です。
この総会の案内から、場所のセッティング、議事進行
(アナウンサー本来の仕事です)、意見聴取なども
一人でやりました。
総会終了後、モニターの方から労いの言葉と、
「段取りが良かった」、「自由に意見が発表できた」と
お褒めの言葉を頂いた時には、
ホッとしたのを今でも懐かしく思い出します。
そうした業務の合間に、先輩アナからの厳しい指導が
待っていました。
この続きはまた次回に・・・・・